〜序章〜(出発前の1週間)
出発前日の金曜日に開催される会議準備と通常業務で忙殺され、準備もままならない週だった。金曜日は会議の後に懇親会があるため、荷造りは無理!何とか木曜日には荷造りを済ますことが出来た。
運命の金曜日。やはり、会議と懇親会が長引き、自宅にたどり着いたのが、既に日付も変わって、出発当日の土曜0時過ぎ!雨も結構降っている。こんな事で、4時起き5時出は可能なのだろうか・・・
〜1日目〜(9月7日・土)
おっと!寝坊だ!予定より2時間遅れの6時起床。かなり曇ってはいるが、雨は上がっている。路面はセミウェット。降らなければ良いが・・・
準備を済ませて、7時出発。いつも利用しているGSで給油後、佐野藤岡まで一般道で行く予定が寝坊の遅れを取り戻すべく外環三郷ICへ。
外環から東北道に入った辺りから、霧雨が降り出す。浦和料金所で雨天装備を装着し、いざ出陣!
栃木市に入ったあたりで、ふとバックミラーを見ると、シートバックのレインカバーが無い!どこかで飛ばされたようだ。その頃には本降りになりつつあるため、タンクバック用に念のため持っていた45リットルのゴミ袋を多少切り裂き、レインカバー代わりに装着。目的地の大鰐弘前ICまでの間に何度、装着しなおしのため止まった事か。盛岡市を過ぎた辺りから雨が上がって助かったが、明日から雨だとやばいなぁ・・・
どこかのホームセンター等でゴミ袋を調達しよう。
そんな事を考えながら、大鰐弘前IC−R7−県道3と走行して、無事に本日の宿、青森県岩木町の百沢温泉「山陽」に17時頃到着。
当初予定の弘前城は明日に延期。
〜2日目〜(9月8日・日)
5時頃、部屋に誰か入ってきたため目を覚ます。どうやら間違えて入ってきたようだ。まだ早いため、寝なおす。6時頃起きて朝風呂へ。何組か泊まっているのだが、入っている人は誰も居ない。一人で入る温泉は最高です!
朝食は7時半からお願いしておいたので、湯冷ましがてら隣にある岩木山神社へ。昨日まで祭りをやっていたそうで朝から屋台の撤去作業をしている方々が。地元では"お山参詣"と言って、結構大きな祭りのようだ。見られなくて、ちょっと残念。参拝を済ませ、宿に戻り朝食を食べて、さあ出発!
今日は雲が出ているものの、天気予報では晴れ時々曇りとの事。なんとか楽しめる1日になりそうだ。
事前にネットで調べたところ、このあたりは鬼を奉っている神社があるそうだ。鳥居に鬼が居る神社を見てみる事にして探して、一番近い弘前市豊栄という集落に向かうため県道35で向かうが、わからない。これ以上時間を取ると先がヤバいので、県道41で弘前城へ。
| 百沢温泉 山陽 | 岩木山神社 |
弘前城は比較的、案内看板も出ており迷わず到着。天守閣を見て、次の目的地"鬼神社"へ。
鬼神社は、弘前市の"鬼沢"という集落の中にあり、昔、岩木山から降りてきた鬼が住民の頼みを聞いて付近の土地を耕してくれた事から、神として奉っているようだ。節分のときも"鬼は内。福は内。"と言うのだそうだ。県道31を鰺ヶ沢方面に走行していると、途中のGSに鬼沢の文字が。県道を右に折れ、さらに集落の中へ。それらしい木立を目指して、無事に鬼神社へ。
立派な鳥居があり、左手に社が見える。あれ?参道と社の向きが変だ。愛用のカシオ・プロトレックで方位を確認すると、参道は北東方向に伸びており、Uターンするような形で社に向かっている。社は東向き。
社には大きい鎌,鍬などの農耕具が奉納してあった。
鬼神社を後にし、本日の(この旅の?)メインである龍飛崎へ。途中、屏風山広域農道を走行していると"埋没林"なる看板が。看板に導かれるまま浜辺へ。なんでも氷河期の頃に針葉樹が真空パック状態で保存されていたものが、表に出てきたとの事。地層の中に黒い部分があり、触ってみると確かに朽ち果てた樹木の感触。
寄り道も程ほどに県道12で十三湖→R339で小泊と通過して先を急ぐ。
| 弘前城 | 鬼神社 |
12時頃、龍飛崎に到着。青函トンネル記念館で体験坑道に入ろうかと思ったが、往復45分程度掛かるとの事で断念。
内部公開中との事で、龍飛崎灯台に登り北海道を見る。比較的天気が良くて、北海道から下北半島まで見渡せた。ここに戦時中の監視所跡の丸い建物が残っており、その先には自衛隊の基地が。
下に戻り、階段国道の上の入り口を見る。歩いてみたいが、時間が・・・。付近の食堂で"ホタテ丼(1,500円)"を食べる。残念な事に団体客が入っていて、注文も聞いてもらえない。何度か声を掛けて、頭に来て帰ろうかと思った矢先、ようやく注文できた。「団体客ばかりが客じゃないぞ!どうせこっちは一人だい!ふん!」(心の声)。
龍飛の集落により階段国道の下の入り口を見る。人の家のすぐ脇を通っており、長居は気がひけそう・・・。
ここの国道は海辺を小さな漁村をつなぐような形で通っている。地元の人は大変なのだろうが、この鄙びた感じが好きだな。
R339の途中、三厩村三厩という集落にある"鞍馬山義経寺"に寄る。なんでも、源義経の北行伝説の寺らしいのだが特にそれらしい雰囲気・説明が無いのが残念。
R339がR280に変わり、R280を右に折れ、県道14に入ったところで、制限ビッタリの地元車が。黄色線だし何台か居るしで、おとなしく走行していると、後ろについていた青森ナンバーの車に危険且つ強引に抜かれた!頭にきて、ぬふわ〜ぬえわkm/h位で追っかけまわしてしまった・・・おまわりさんが居なくて良かったが、もう少し大人にならないと・・・少々反省です。
県道14→県道12→R339→県道189→県道12と走行して亀ヶ岡遺跡によるつもりで走っていたのだが、県道189に入ったところで県道より広い五所川原広域農道(こめ米ロード)に入ってしまった。適当にあたりをつけて右折し県道12を目指したが田茂木と言う集落のあたりで迷子になってしまった・・・。本日2度目かな?ウロウロしていると岩木川の堤防上に出た。堤防上を南下して無事に県道2を発見。これで県道12に戻れる。
| ウィンド・パーク | 龍飛崎灯台 | 龍飛崎より北海道を望む | 階段国道入口 |
無事、亀ヶ岡遺跡で出土された土偶のモニュメントを見て、県道12→R101と継いで本日の宿泊地である青森県深浦町の「みちのく温泉」を目指す。
近所にある同じ町内の「黄金崎不老不死温泉」に寄ろうかと思ったが、16時を過ぎており宿到着が遅くなるのも嫌なので断念。千畳敷のみを見て、宿に17時頃到着。
夕食が18時半頃のため、宿の敷地内にある日本一の水車を見に敷地内を散策。さすがにデカイ!事前情報では敷地内をJR五能線が通っており、露天風呂の際を通っているとの事だったが、実際見てみると、ホントにすぐ際を走っている。これは電車の中から見えちゃうぞ!
夕食前に風呂に入れそうだったため風呂に。宿に団体客が入っていたのだが、ありがたいことに風呂には先客のオジイちゃんのみ。お湯は茶色で不老不死温泉と似たようなものでは?なめてみると、しょっぱかった。内湯に入った後、線路際のものとは違う露天風呂へ。
夕食後、再度入浴し就寝。
| 亀ヶ岡遺跡にて | みちのく温泉 玄関と水車 |
〜3日目〜(9月9日・月)
6時頃起床。外を見ると晴れている。今日も何とか天気が持ちそうだ。
朝食は7時半頃のため、朝風呂へ。朝から熱めの湯も嫌なので、線路際の露天風呂に行く。一応、男女別なのだが、中の仕切りの下に大きな隙間があり女湯が丸見え。当然、女性は入っていませんでした。(ちょっと残念・・・)
朝食を食べ、出発。昨日は入れなかった黄金崎不老不死温泉に入れたら入ろうと思い、R101を北上。
宿前まで行ってみるが、さすがにまだ早いようで宿泊客が多数居る模様。しかたなく、見物だけでも・・・と海辺の露天風呂へ。人が入っているようだったので、風呂まではのぞけなかった。あれなら、天気の良い日の夕焼けを見ながら入る風呂は良さそうだ。泉質は、色などから隣のみちのく温泉に近いものでは?
露天風呂に後ろ髪を惹かれつつ出発。今日は八郎潟と秋田城跡を見る予定だ。
| みちのく温泉 露天風呂 |
R101を南下し、通過点である能代市を目指す。平日と言う事もあり交通量は少なめで、右手に海を見ながら快適な走行。R101の左手に世界遺産となった白神山地が見えるはずなのだが、山の上に雲がかかっておりよく見えない。ちょっと残念。
青森県から秋田県に入ってすぐの"道の駅はちもり"に寄る。ここは白神山地からの湧き水"お殿水"が出ているので飲んでみた。昔の殿様が「甘露。甘露。」と言って飲んだらしいのだが、確かに美味い。
能代市でR101がR7に合流し、八郎潟手前で分流する。ここでR101に折れ、すぐの県道42で八郎潟に入る予定が、勘違いをしてR7を直進してしまった。しかたなく、R7から県道54に入る事にしたが、結果は大正解!県道に入って八郎潟に入った途端、左右に防風用の街路樹が立ち並んだ10kmほどの直線道路になった。日本離れした気持ちの良い道だ。
ところどころに東経140度線の看板と北緯40度線の看板が目に付く。八郎潟開拓地の中にこの東経140度と北緯40度が交差した箇所があるとのことでそこへ向かう。簡易舗装のような路面の農道を5kmくらい入ったところに交差点があった。モニュメントは有るのだが、思っていたより貧疎かも・・・見ていると、農道の途中で抜いた路面補修のオジさんが寄ってきて「大したこと無いだろう。これでも最近、観光客が増えたんだ。」と言っていた。農道はこの先が砂利道になっており、このために舗装を入れたようだ。
交差箇所を後にし、県道42に戻る。このあたりはさすがに開拓地だけあって、どの道を通っても、ほぼ東西南北にまっすぐな道が走っている。右手に寒風山を見ながら南下し、R101に戻り、秋田市内へ向かう。
| 県道54号線 | 東経北緯交差点 | 寒風山を望む |
秋田城跡の看板を探しながら、県道56を進むものの看板が見当たらない。右手に小高い山が見えるので、このあたりだと目星をつけて右折。ビンゴ!しかし、思っていたような感じではなく、秋田縣護国神社の脇に石碑があるのみ。すぐに出発。このあたりからチェーンが伸びてきたらしく、クラッチミートの度にチェーンとチェーンカバーの当たる音がする。出発前に張りを調整したはずなのに・・・もう少しクラッチミートに気を使わなければ・・・
秋田市内からR13に入り、秋田道・秋田南ICを目指す。本日の宿、大湯温泉・阿部旅館に16時までに着く為だ。ここ阿部旅館では17時半からの夕食で、予約時に念を入れられていた。
途中の西仙北SAで昼食を取る。秋田丼とかいうもので、三色鳥ソボロ丼の上に比内地鶏を焼いたものが上に乗っている。これで980円。美味かった。
湯沢ICで高速を降りると、時間は14時頃。この先は1時間半くらいで行けると思い、数年前に来たときには改修中で見られなかった横手城跡(朝倉城跡)を見に行く。ここは復刻された3層の天守閣があり、駐車場からは湯沢市内が一望できる。
この先のルートを確認していると、R13に入らず、農道で行く事が出来そうだ。行ってみると、これが正解!両脇に果樹園(リンゴ?)が連なり、交通量も少なく非常に走りやすかった。
ほどなく稲川町下ノ宿あたりでR398に乗り、大湯温泉を目指す。途中の稲川町稲庭の集落は"稲庭うどん"の産地だ。稲庭城跡下にある土産物屋で稲庭うどんを購入。稲庭城へは以前、泥湯温泉に行った際に見ているので、今回はパス。ここは、昔の駕篭を模した農耕用のモノレールで山上の稲庭城跡に行くことが出来るので面白い。
R398でさら進み、小安峡温泉街に入る。ここには"小安峡大噴湯"があるが、目の前の駐車場で15時半頃のため、明日見る事にして大湯温泉へ。
| 秋田城跡碑 | 横手城跡 |
小安峡温泉街を抜けて2kmほど先に行ったところに大湯温泉がある。ここは奥小安峡とも言われているらしい。
大湯温泉には、今回泊まる阿部旅館と道を挟んだ反対側に民宿よし川があるだけだ。
宿の人に挨拶をし、部屋に通される。すぐに風呂に行きたかったが、到着直後の風呂は湯あたりの元になるため、30分程度のんびりと周辺を散歩し、風呂へ向かう。
まず、内湯,露天風呂2つを通過して、すぐ脇にある川に入る。ここは源泉が流れ込んでいて9月いっぱいくらいまでなら適温で入れるとの事。気温がかなり下がっているせいか、かなりぬるい。源泉の入っている所の近くに寄ったが、今度は熱すぎて入っていられない。川が深くなっていて入れる箇所のすぐ上に源泉が沸いている。源泉の周りのコンクリート囲いには、これでもか!と「源泉98度。近寄るな」と書いてある。
川風呂はそんなことであきらめて、露天風呂のひとつ"かじかの湯"へ。ややぬるめの湯で長く入って居れた。さらにその上の露天風呂へ。ここは名前が無かったと思う。やや熱めの湯で、川風呂,かじかの湯とぬるめの湯に入ってきたので熱めの湯が気持ちよい。内湯に入った後、部屋に戻る。お湯は無色透明だった。
5時半になり夕食へ。初物の天然舞茸が取れたということで、舞茸の天ぷらが出た。鮎も塩焼きと輪切りの刺身が出たのだが、ここのご主人が釣ってきた天然物とのこと。舞茸,鮎とも天然ものは歯ごたえが違う。
他にミズ等の山菜づくしの夕食だった。美味かった。
星も出ていたので、もう一度風呂へ。しかし、露天風呂用の明かりでよく見えなかった。残念。
| 大湯温泉 阿部旅館 | 今昔風呂 |
〜4日目〜(9月10日・火)
6時頃起床。部屋でノンビリした後、朝風呂へ。今日は晴れている。山の中でさすがに寒いが、昼間は暑くなりそうだ。朝食の後、チェックアウトしている時に、ご主人にスタンプ帖はあるかと聞かれた。日本秘湯を守る会会員の宿で宿泊をするとスタンプを押し、数が集まると1泊無料のもの。知ってはいたのだが持っていなかった為、新規で貰い、スタンプも押してもらう。何箇所の温泉分を無駄にした事か。これからは押してもらう事にしよう。
昨日見られなかった"小安峡大噴湯"を見るため、R398を小安峡方面に下る。駐車場から徒歩で階段を下り谷底へ。高低差約60mとの事で、帰りを考えると憂鬱になってしまう。谷底に下り、川沿いに少し歩くと湯気がモウモウとあがっている箇所が目に付く。近くに行くと何となく熱い。岩の隙間から物凄い勢いで湯気(お湯?)が噴出している。きっと、とんでもない圧力が掛かっているのだろう。帰りは上り。朝からこんな運動はするものじゃない。すっかり疲れ切ってしまった。少々休憩をした後、小安番所跡を見て、青葉城跡を見るため仙台市に向かう。
R398で花山峠を越えて宮城県に入る。この道は、途中で一部細くなるものの比較的路面もきれいで道幅もある結構良い道だ。
| 今昔風呂の提灯 | 小安峡大噴湯 |
宮城県に入ると、左手に今回の候補に上がっていた温湯温泉・佐藤旅館が見えてくる。ちなみに"温湯"は"ヌルユ"と読む。いずれ来てみたい旅館だ。
近くにある仙台藩寒湯番所跡を見る。茅葺きの屋根の大きな建物だ。中を見学した後、出発。
R398からR457を経てR47に入り、岩出山町の旧有備館と岩出山城跡を目指す。
旧有備館は伊達氏一門である岩出山伊達家の二代宗敏が、居城である岩出山城二の丸焼失の際に仮居館として造り三代敏親が学問所として整備したところとの事。家屋内には昔から近代までの教科書が展示してあった。岩出山城は伊達政宗が青葉城に移るまでの12年間居住し、移った後は、第四子宗泰が領主となったとの事。建造物は何も残っていない。
| 仙台藩寒湯番所跡 | 旧有備館 |
R47から分流した後のR457に入り、仙台市を目指す途中、マップルにも載っていた色麻町にある"ふるさと"で食事を摂る事に。ここは公的なレストランのようだ。仙台和牛が食べたかったが高いため、宮城野和牛のステーキセットにした。2,500円と高めだが、肉は柔らかく美味かった。他に焼肉とか1,000円程度の定食もあるのだが、奮発して正解かも・・・
昼食も済ませ、R457で仙台市に入り青葉城跡を目指す。仙台市に入りR457がぶつかった所で左折して青葉城跡を目指したが、どこを走ったのか仙台市街地に入ってしまった。またまた迷子だ。適当にウロウロしていると、何とか青葉城跡付近に出ることが出来た。青葉城跡を見に行ったが、現在、石垣修復中とかであまり見るところも無い。残存している建物も無いようだ。まあ、仙台市街と市内を流れる広瀬川を一望できるので景色は良かった。有名な伊達政宗の騎乗像を見た後、16時も過ぎたので帰路に付く事にし青葉城跡を後にする。
| 伊達政宗騎乗像 |
市内を抜け、R286で仙台南ICを目指したが、このまま帰るのももったいないので、県道31→県道25と走り、県道12を遠刈田温泉方面へ左折、R457→県道51→R113→県道46で国見ICから高速に乗ろうかとも思ったが、会社への土産も買っていないので、宮城県の土産を買うために、県道12を右折しR4で白石ICから高速に乗ることにした。高速に乗り、福島県内に入ってすぐの国見SAで無事に南部煎餅をGETできた。
平日で空いた東北道を走行し久喜ICで高速を出て、一般道利用で21時に無事帰宅。
チェーンが伸びたくらいで特に大きなトラブルは出なかった。
あ〜あ、また仕事に追われる俗世間が始まってしまう・・・
〜データ〜
総走行距離:約1,800km
使用燃料:約112リットル
総燃費:約16km/h
有料道路代:16,850円
宿泊費:約32,000円(ビール,税金含む)
燃料代:約12,500円