ギャラリーのある家

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設計説明

 本島北部にあるこの住宅は、染織家であるクライアントのギャラリー・工房を 併設した建物です。緩やかな傾斜の道路を上っていくと、横に拡がった平屋の建物が みえてきます。最初にこの場所に立ったとき、私は直感的に「ここには敷地に対して平行な建物 を建てるべきではない!」と思いました。そして、できれば平屋で低く風景に対して平身低頭 するような低く抑えた建物が望ましいと考えました。 (平面図はこちら)

 軒の出の大きい、緩い勾配の切妻屋根は、学生時代に訪ね歩いた中山道沿いの民家や 納屋への遙かなオマージュです。低く大きく張り出した庇がおおきな開口のマドであっても 安心感を持たせるでしょう。

 好きな本に囲まれ、好きな音楽を聴き、好きな作品を創り出す、建物も夫婦の一部になり 惜しみなく愛情が注がれ手厚く扱われている。その様子を見るのは、建築家冥利に尽きること だと思います。

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