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モノに溢れる飽食の時代。しかし、その一方で媚びた商品が氾濫していると言われてもいる。そういったなか、我々は「作り手の意思が伝わるクルマ創り」を目指し、マツダ・ロードスターをベースにコンプリートカーの開発を行った。
スポーツカーについては古今東西、その定義に種々の意見が投げ掛けられているが、我々はスポーツカーを下記のごとく理解し、その具現化に力を注いだ。
@スポーツカーとはスタイルや性能の高さではなく、使い手の感情に呼応し、『心を開放』できるものである。
A そこには心をワクワクさせるダイナミックなリズムや、仕立てのよいジャケットを羽織ったときのような心地よさがなければならない。
それはスポーツカーを熟知し、レースの第一線で活躍した熟練職人の手によってなされる。車名の「TD」が表すように、ユーノスロードスターの生みの親であり、スポーツカーを熟知している立花 啓毅(たちばな ひろたか)と、レース経験が豊富な出来 利弘(でき としひろ)の2人によって生み出された。共にロードスターを知り尽くしたプロとしてのプライドにかけて、パーツを厳選、開発し、そのこだわりには一切の妥協がない。
ベース車両はNB6C。軽快に回る軽量B6エンジンと熟成された5速MTがあり、ライトウエイトスポーツらしいリズムある走りが魅力のクルマだ。
エンジンは熟練した職人の手により作業が進められ、その工作精度は、レースカーレベルの高いレベルで組み上げた。シャシーセッティングは一般道、ワインディングはもちろんサーキットでも繰り返しテストし熟成させたものである。
このクルマは我々自身が欲しいと思うものであり、そこにはM2-1001を彷彿させるものがある。この価値ある1台をぜひ味わっていただきたい。