経営情報システム

昨今「IT(Infomation Technology)」と言う言葉がマスメ

ディア間で横行していますが、「実際ITとはなんぞや?」

と思っている人は少なくない筈です。ITとは簡潔に言え

ば『文書や画像と言った様々な情報をデジタルデータ

(2進数の羅列)に置き換えて高度に処理・加工したり、

通信回線を使って送受信する為の技術』となります。

そのIT(主にネットワーク)の機器構成やその社会への

浸透の形などをくろPと一緒に勉強していこう♪っと言う

身のほど知らずな(+珍しく真面目な)企画です(^^;)

でわでわ、始まり〜始まり〜♪


ファイルとベータベース

マスタファイル(基本ファイル) ・・・・・ 比較的長期間保存し、しばしば参照される

基本的なデータを記録したファイル

トランザクションファイル ・・・・・ マスタファイルのマスタファイルの内容を更新

する為の情報を一時的に記憶したファイル

ワークファイル(作業ファイル) ・・・・・ 中間結果などを一時的に記憶しておく為の

ファイル

バックアップファイル ・・・・・ 障害時に備えてデータを保存しておくファイル
ログファイル ・・・・・ システム動作状況を記録したファイル

 

ファイル編成方

順次アクセス(順処理) ・・・・・ 物理的順序に従って1レコードを記録を取り出す
直接アクセス ・・・・・ 特定のレコードだけを直接取り出す方法
順次編成ファイル

(シーケンシャルファイル)

・・・・・ 物理的に連続した順序で記録したファイル

特徴

あらゆる記憶媒体に作成可能

順次アクセス専用ファイル

記憶媒体の利用効率が高い

直接編成ファイル ・・・・・ レコードアクセスを求めて特定のレコードだけを直接記録したり

取り出したり出来るようにしたファイル。

特徴

磁気ディスクなどの直接アクセス記憶装置(DASA)に作成可能

順次アクセスも出来るが、スピードが遅くなる。

キー項目によりレコードがばらつくので記憶効率が悪い。

索引順ファイル ・・・・・ 順編成ファイルに索引(Index)をつけ、順次アクセスだけでなく

直接アクセスも可能にしたファイル。

次の3つのファイルから構成される。

1、基本データ域

2、索引域

3、あふれ域

区分編成ファイル ・・・・・ 順次編成ファイルのメンバと言うサブファイルに分割したもの。

メンバ毎に登録簿を作成し、メンバ単位に直接アクセス。

メンバ内は順次アクセスとなる。

VSAMファイル ・・・・・ 仮想記憶編成ファイル

 

データベ−ス

データベースの特徴

データの共有 ・・・・・・ プログラムからデータを独立させる事で、複数のプログラムで同

一データを共有する事が可能

プログラムの保守容易性 ・・・・・・ プログラムの保守や変更が容易になる
データの整合性 ・・・・・ 一元管理する事で、データの重複を排除し、データ間の不整合を

防ぐ事が出来る。

データベースの種類

網型データベース

(ネットワークモデル)

・・・・・ 網型データベースは、関連するデータ関係を網目状に結んだ構造とな

る。上位と下位の関係がM対Nとなる構造である。

階層型データベース

(階層モデル)

・・・・・ 別名木構造モデルともいわれ上位と下位の関係が1対Nになる構造
関係データベース

(リレーショナルモデル)

・・・・・ 関係データベース(RDB)は関係するデータを一つの表として表すデー

たベースである。表は行と列からなり『行をタプル(組)』『列をアトリ

ビュート(属性)』と言う。

表に対する基本操作

選択・・・・特定の条件にあった行(組)だけを取り出す

射影・・・・特定の列(属性)だけを取り出す

結合・・・・複数の表の共通属性を一つにまとめる。

*データの正規化

表を分割し効率良く利用できるように表を作成していく作業

 

データベース管理システム(DBMS)

データベースシステム管理機能    
データの独立保持機能 ・・・・・ データをプログラムから独立させる機能
同時実行制御機能 ・・・・・ 排他機能をしてデータの整合性をとる機能
障害時回復機能 ・・・・・ 障害発生時に被害を最小限に食い止める機能
セキュリティ機能 ・・・・・ データのアクセスを制限しデータベースを保護する機能
データの正当性保持機能 ・・・・・ データの内容をチェックし正当性を高める機能

2、情報通信ネットワーク

ネットワーク形態

通信方法

単方向通信方式、半二重通信方式、全二重通信方式

回線種類

アナログ ・・・・ 信号が連続的に変化しながら情報を表現している
デジタル ・・・・ 2進数の信号。高速で高品質な伝送が可能

 

専門回線と交換回線

専門回線    
ポイントツーポイント接続 ・・・・・ 1対1の接続
マルチポイント接続 ・・・・・ 分岐装置により1本の回線で接続
集線接続 ・・・・・ 集線装置(ハブ)により各端末の低速回線を1本の高速回線

にまとめてコンピュータと接続

交換回線    
回線交換方式 ・・・・ コンピュータとと端末に先立って固定的な伝送路を確保してから行う方式
蓄積交換方式 ・・・・ 通信データを交換機内の記憶装置内に蓄え、回線の空きを待って送信す

る方式

 

ネットワーク機器構成

通信処理系

CCU(Communication Control Unit)・・・・送信するデータの分解や組み立てを、データの誤り検査を行う

コンピュータ CCU 回線終端装置(DCU)

専用回線
NCU 交換回線

伝送系

回線終端装置(DCU)    
モデム(MODEM) ・・・・ アナログ回線を使用してのデータ送信をする場合に必要な装置
デジタル回線終端装置(DSU) ・・・・ デジタル回線を使用してのデータ送信をする場合に必要な装置
網制御装置(NCU) ・・・・ 交換回線で通信相手と接続する装置であり、伝送路の設定と切断を行う

誤り検出方

パリティチェック方式、CRC方式。。。

 

伝送制御方式

回線接続(フェーズ1) データリンク確立(フェーズ2) データ送信(フェーズ3)
データリンク解放(フェーズ4) 回線切断(フェーズ5)      

伝送制御手順

ベーシック手順

(基本型伝送制御手順)

・・・・ テキスト(一つのまとまった電文)を幾つかのブロックに

分割し1つのブロックを送信するごとに正しく送信された

か確認しながらデータ通信を行う方法

HDLC手順

(ハイレベルデータリンクコントロール)

・・・・ 任意のビット列をフレームと言う単位で伝送する方式。

全二重通信で利用。

bps・・・・1秒当たりに送信できる情報量をビット単位で表したもの

通信プロトコル

通信プロトコル ・・・・・ 通信の為のルールを通信プロトコル(通信規約)と言い、通信プロトコルが異な

るシステム間では、直接的にデータ通信が出来ない

 

OSI基本参照モデル ・・・ あらゆるコンピュータで間で相互接続を実現する為、OSI(開放型システム相

互接続)と言う考え方が生まれ、ISO(国際標準化機構)によってOSI基本参

照モデルが作成された

OSI基本参照モデル    
第7層 アプリケーション層 データの具体的利用方法
第6層 プレゼンテーション層 データの表現形式・文字コード
第5層 セション層 通信開始や終了・同時制御
第4層 トランスポート層 誤り検出
第3層 ネットワーク層 伝送ルートの選択
第2層 データリンク層 隣接間での伝送制御手順
第1層 物理層 ケーブルなどの規格

 

TCP/IPプロトコル ・・・・・ インターネットの標準プロトコルに採用されておりデファクトスタンダードと言う

事が出来る。

文字データの表現コード・・・・ASCIIコード、JISコード、etc

 

ローカルエリアネットワーク(LAN)

LANの特徴

1、プライベートネットワークである為に回線使用料が不要。。

2、伝送路が高速である為に、高速、大容量のデータ伝送が可能。

3、ファイルはデータベース資源を共有する事が出来る。

LANの問題点

1、プライベートネットワーク為に利用者に伝送路や機器構成の所有の為に手間がかかる。

LANの形態

トポロジ ・・・・ 伝送路や伝送媒体の理論的形状
スター型 ・・・・ 全てのノード(端末)を中央制御局である集線装置に接続し全ての制御を

中央で行う形態。制御局に障害が生じると全てがシステムダウンする

リング型(ループ型) ・・・・ 全てのノードと隣接のノードと伝送ケーブルで接続した形態で、伝送路は

円状になる。ある局の障害が全ネットワークに波及する。

バス型 ・・・・ 一本の伝送ケーブルに接続ケーブルで連続的にノードを接続した形態
LANの標準規格 ・・・・ IEEE規格 nBASEm。。。。n=Mbps m=ケーブルのセグメント長
LAN伝送媒体 ・・・・ より対線(Twisted-pair wire)ケーブル、同軸ケーブル、光ファイバー
LAN間接続装置    
リピ−タ ・・・・ 伝送距離を延長する為の装置。OSI基本参照モデル第1層で接続
ブリッジ ・・・・ 伝送媒体、アクセス形態の異なるLAN同士を接続。LANの同一セグメントだけ

を通過させるフィルタリング(透過処理)機能を持つ。

OSI基本参照モデル第2層(データリンク層)接続

ルータ ・・・・ WANを介して異なるLAN同士を接続。フィルタリング機能に加え、ルーティング

(最適経路選択)機能を持つ。

OSI基本参照モデル第3層(ネットワーク層)で接続

ゲートウェイ ・・・・ OSI基本参照モデル7層全てが異なるLAN同士を接続する。
LANの通信製制御方式   データリンク層に位置づけ
TDMA(時分割多重アクセス)方式 ・・・・ 使用時間を分割し、使用時間を順番に割り当てる。スター型
CSMA/CD方式 ・・・・ 全てのノードが、伝送経路上のキャリア(信号)を監視し、伝

送路上にキャリアがない状態を確認してから送信する方式

トークンパッシング方式 ・・・・ 伝送路上に「トークン」と呼ばれる送信権を表す信号を巡回

させ、トークンを捕まえたノードだけが送信する方式

バス型・・トークンバス方式 リング型・・トークンリング方式

 

インターネット

インターネットの構成・・・・ネットワークに接続する無数のルータ(中継装置)によって構成

インターネットの接続形態・・・パソコン通信から接続、ダイアルアップIP接続、専用線IP接続、UUCP接続

ISP・・・インターネット・サービス・プロバイダー、、、専用接続業者

アクセスポイント ・・・・ ネットワーク(インターネット)と利用者接続点の事。

利用者自らが専用線や電話回線を使用して接続し、利用料金も利用者が負担。

各種サーバー

1、メールサーバー

2、WWWサーバー

3、PROXY(代理)サーバー

4、FTPサーバー

5、ニュースサーバー

6、ネームサーバー ・・・・ ドメイン名 ・・・・ 人間が理解しやすい文字で表現された、インターネット上の各

コンピュータを識別する名称。

    IPアドレス ・・・・ インターネット上で通信する時の送信元や送信先のコンピュー

タを識別する為の文字列。IPアドレスは32ビット(4B)のビット列

であり、8ビットづつ区切った4個の10進数で表現する。

インターネットのサービス

1、WWW(World Wide Web)、、、例 検索エンジン、HP、etc

2、電子メール(E‐mail)

3、ネットニュース

4、ファイル転送・・・・他のコンピュータ間でファイルを転送しあう機能。FTPと言うプロトコルを利用。

5、リモートログイン・・・・遠隔地のコンピュータをインターネットを使って操作する機能。Telnetプロトコル

インターネットの課題

1、セキュリティ

2、著作権

3、コンテンツ

4、課金

5、通信コスト

 

3、基本アルゴリズム(処理手順)とデータ構造

1、データ構造

配列(テーブル) ・・・・ 同形式のデータを複数個集めたデータ構造。

配列内の任意のデータは『添え字』により指定される

(1)(2)(3)(4)←添え字
A、 B、C、 D←任意のデータ

1次元配列・・・・1個の添え字により任意のデータを指定する構造

2次元配列・・・・2つの次元数(M,N)を持つ。mは行を、nは列を表す。

スタック ・・・・ スタックは『後入先出方式』(LIFO:Last−In First-Out)のデータ構造
キュー ・・・・ キューは待ち行列とも呼ばれ、一方の端からのみデータが追加され、取り出しは一方

の端からしか出来ないデータ構造。『先入先出方式』(FIFO)のデータ構造。

リスト構造 ・・・・ データの順序とその格納位置に直接関係の無い構造。

データの格納位置は『ポインタ』と呼ばれる情報で指定される。

1、単方向リスト
1つの方向だけのポインタで連結したリストで、検索が順が一方向になる。

2、双方向リスト
2つのポインタをつけることで両方向から検索を可能としたリスト

 

オブジェクト ・・・・ 現実の世界における人間の考え方に即して、データと処理を別々に分けずに両者を一体

として扱う考え方。データと処理(その手続き)を一体化させたものを『オブジェクト』と呼ぶ

2、基本アルゴリズム

アルゴリズム・・・・ある問題を解決する為に逐次実行し、有限の手続きで終了する手順

流れ図(フローチャート)・・・・処理の流れに従って組み合わせて、実行の処理過程を表現。(JIS規格)

アルゴリズムの構造化

1、信頼性 2、処理効率 3、一般性 4、拡張性 5、移植性 6、容易さ

アルゴリズム基本制御構造 ・・・・ 一つの入り口と1つの出口の構造であれば、3つの基本制御構造で

表現出来る

直線型(順次型) ・・・・ 上から下へと流れる処理形態
分岐型(選択型) ・・・・ 条件判断を使用し、結果により実行する処理を変える処理形態
反復型(繰り返し型) ・・・・ 同じ処理を繰り返し実行する処理形態。この繰り返しを終了する為

の条件が必要である。終了条件が働かないと永久ループとなり、同

じ処理を無限に繰り返す事態に陥る。

整列のアルゴリズム
(ソート法)
・・・・ 整列(ソート:sort:分類)とは、『データ列をある規則に従って並べ替える事』

小さい順に並べる事を「昇順」、その逆を「降順」と言う。

選択法ソート ・・・・ 配列の端から順に、最小値(又は最大値)を格納する動作を繰り返す事で整列

を行う方法。データ数がN個の場合、N(N-1)/2回の比較回数

バブルソート
(交換法ソート)
(隣接交換法)
・・・・ 配列の端から順番に隣り合った要素どうしを比較して、順番が逆ならば交換す

る。この作業を繰り返す事により、整列を行う方法。

比較回数は選択法と同じ回数

挿入法ソート ・・・・ 先頭から部分的に整列していき、整列されている範囲の中に未整列の要素を

追加挿入する事で整列を行う方法。

交換しない時に比較回数を減らす事が出来る

検索のアルゴリズム    
線形検索 ・・・・ 順次検索(シーケンシャルサーチ)と呼ばれ、先頭(又は末尾)から1つ1つの順

番に調べていく方法。最大検索回数 N回 平均検索回数 N/2回

2分検索

(バイナリーサーチ)

・・・・ 中央から探していく方法。大小関係により検索範囲を上下どちらか半分に絞っ

ていく。順次検索に比べ高速。ただし、配列データがソート済みである事が前提

最大検索回数 [Log2N]+1 平均検索回数[Log2N]

4、経営情報と情報システム

1、情報システム論

システムとは

__1、全体としての目的を持っている事

__2、複数の要素を含んでいる事

__3、これらの要素の関係が有機的に結合または関連している事

『システムとは相互に関連しあう、多くの要素が、有機的に結びつき、全体としての共通の目的を持って機能

する組織・体系である』

  経営システム ・・・・ 論理的なシステム
経営情報システム 業務システム ・・・・ 論理的なシステム
  コンピュータシステム ・・・・ 物理的+論理的なシステム

システム化アプローチの基本的考え方

1、目的意識を持った情報収集

2、個別思考から全体思考へ

3、部分最適から全体最適へ

GIGO(Garbage-IN Garbage-Out) ・・・・ 『与えられるものがゴミならば、生み出されるものもゴミ』。

正しい意思決定には「適切な情報」と、情報を決定に変換する「最

適な能力」の2つが不可欠である。

組織の意思決定との情報

組織階層

デシジョンレベル ・・・・ 経営者
マネジメントレベル ・・・・ 中間管理者
オペレーショナルレベル ・・・・ 作業員

サイモンの意思決定プロセス

情報活動→設計活動→選択活動→再検討活動

サイモンの意思決定類型

定型的意思決定 ・・・・ 決定すべき課題が常に反復して発生

↑ルーチン的、 数学的モデル化、 OR(オペレーションズリサーチ)

非定型的意思決定 ・・・・ 決定すべき課題が常に新しいもの

↑経験的知識、 発見的知識 ←ヒューリステック

アンゾフの意思決定類型

戦略的意思決定、管理的意思決定、日常的意思決定

 

2、戦略情報システムの定義

企業活動と情報

生産プロセス・・・・あらゆる生産的活動は、投入物(インプット)を産出物(アウトプット)に変化するプロセス

管理プロセス・・・・「計画−実行−統制−見直し」と呼ばれ「PDCAサイクル」と呼ばれる。

企業の目的・・・・ゴーイングコンサーン・・・企業の永続的活動

戦略情報システム

POS(Point Of Sales) ・・・・ 販売時点情報管理システム
EDI (Erectronic Data Intercange) ・・・・ 電子データ交換
企業の競争力を確保する上で非常に重要であり、ワイズマンはこれを『戦略的情報システム(SIS)』と名づけ

一つのカテゴリーとした。

戦略情報システム定義
競争優位を獲得したり・維持したり、敵対者の競争力を弱める為の計画である企業の競争戦略を、支

援あるいは形成する情報の活用である

↑戦略情報を作り出すシステムでもある

戦略情報システム概念

1、情報システム自体を「経営戦略」と考える

2、費用削減より「積極的に利益を生み出す」システムとして考える

3、現状改善ではなく、「パラダイムの変換」を伴うシステムとして捉える。(リストラチャリング)

戦略情報システムの構成要素

1、入力機能
2、処理機能

@プロセス:収集→評価→検索→照合→分析→総合・判断

A基本機能 トランザクション処理、ヒストリーファイルのメンテナンス、報告書作成及び間合わせ機能

3、貯蔵機能 (インテリジェンス・ベース)
4、出力としての戦略情報(インテリジェンス)

戦略情報システム要件

基礎要件    
時期を捉えた高品質の戦略情報を提供できる事 ・・・ 戦略情報の基本は時間とチャ
ンスの先取性、競争優位性、
及び、創造力
である。
大局の把握が可能である事 ・・・ 正確な予想は出来なくとも、
中長期的に見て、どのような
事象・出来事がが自社に決
定的な影響を及ぼすか、それ
を回避したり、被害を最小限
に抑える大局を知る事が出来
システム。
決定的に重要な要素を逃がさ
ないで提供できる事
意思決定の効果を最大限説明できるもの ・・・ どのような決定代替案がある
のか?それを選択した場合ど
のような結果(効果)が見込ま
れるのか?整理・報告される
事が重要
で、特に決定者が見
逃し易い、第一次効果、第二
次効果を指摘できるアドバイ
ザリー機能
が戦略情報システ
ムの質を決める事となる。
危急の場合でも決して機能停止に陥らない複合構造である事

(信頼性)

・・・ バックアップ、
デュプレックス・システム
デュアル・システム
コンティージェンシー・プラン
リスクマネジメント
etc
安易な事では決して秘密情報が漏洩しないシステムを構築・運用する事

(セキュリティ)

・・・ パスワード、ID、

暗号化etc

個別要件    
内部情報、外部情報 ・・・・ SWOT分析
1次情報

2次情報

・・・・ 1次・・・独自に収集、マーケティングリサーチ、正確性が高いがコストが高い

2次・・・他社による収集加工、労力は不要、自分達のニーズに不適合の可能性

マクロ情報

ミクロ情報

・・・・ 大規模、統制不可能な環境要因etc

経営資源、競争業者、市場、関係者etc

データベース、ナレッジベース、及びエキスパートシステム

エキスパートシステム ・・・・ 特定の専門領域の専門家の知識をコンピュータに蓄積し、コンピュータによって

業務判断を行おうとする知識工学の応用

例 故障診断、財務分析、投資分析etc

戦略情報システムの機能レベル

積極的機能・・・・利用者が自ら求めなくとも情報を提供

消極的機能・・・・必要に応じて要求すると初めて重要情報が提供される。

 

3、競争戦略とシステム

基本戦略と価値連鎖

ポーターの競争市場戦略   コスト、差別化、フォーカス戦略の3種が基本
コスト戦略(コストリーダシップ) ・・・・ 例、本部から一括して発注情報を配信。(数量割引)
差別化戦略 ・・・・ 例、クレーム・問い合わせに迅速に対応する為、データベースを構築

@ 価値連鎖

全般管理(インフラストラクチャ)

マージン

人事・労務管理

技術開発

調達活動

調達活動 製造 出荷物流 販売マーケティング サービス

↑価値連鎖の基本型

価値連鎖(Value Chain)←基本戦略を実現する為の手段の分析の結果
価値連鎖とは、ある種の製品・サービスの価値全体を作り出すのに用いられている諸活動の連鎖。

価値連鎖のどこに価値(マージン)を付加できる余地があるのかを分析を、情報システムの支援によって競争

優位性を発揮する事が出来る。

A 戦略スラスト

戦略スラスト(ワイズマン)
「ある競争舞台で企業の競争戦略を支援及び形成する為の行為」

「企業が競争優位を追求する為にとる基本的な動き」

戦略スラスト5要素
差別化(Differentiation) ・・・・ 基本的購買条件の差別化を支援

付加価値サービスの部分差別化を支援

マーケティング・サポートの差別化を支援

コスト(Cost) ・・・・ 規模の経済を達成する為の支援

範囲の経済を達成する為の支援

情報の経済を達成する為の支援

革新(Inovation) ・・・・ 製品革新の支援

プロセス革新の支援

成長(Growth) ・・・・ 製品・機能の成長を支援

グローバル化・戦略情報システムのスピンオフを支援

提携(Alliance) ・・・・ 製品統合のための提携

製品開発のための提携

製品拡張のための提携

製品流通のための提携

4、情報システムと種類と内容

EDP(Electronic Data Processing)

(1950年代前半〜)

・・・・ 電子データ処理と訳され、手作業で行われてきた事務処理をコンピ

ュータ化する事で、ADP(Automatic Data Processing)とも呼ばれる・

1、コンピュータの優れた点

高速性、正確性、省力性、反復性

2、コンピュータによる効果

@ 人件費の削減、A 業務の迅速化、B 正確さの向上、

C 反復ルーティンワークの現象

変化のポイント 「オフライン処理」から「オンラインパッチ処理」へ。。。

データを中央に集め、一括処理するという「処理とデータの統合」がその本質

IDP(Integrated Data Proseccing)

(1950年代後半〜)

・・・・ 統合データ処理と訳され、EDPの最大の問題である入力から処理・

出力までのタイムラグを短くし、地域的広がりを持って発生するデー

タを中央に集め、一括処理しようとするもの。

MIS(Management Information System)

(1960年代〜)

・・・・ マネジメントレベルに情報提供していく事を目的とした。

変化のポイント

事務作業の合理化+「マネジメントレベルへの情報提供

・「プロセス指向(処理)」から「データ指向(情報)

情報系主体のシステム、全体的データベースの実現

MISの失敗

意思決定者がほとんど必要としない帳票類を、大量に出力す

るだけのシステムになってしまった。

DSS(Decisin Support System)

(1970年代〜)

・・・・ 意思決定支援システムと訳され、マネジメントレベルへの情報提供を中

心するシステムをはじめ、デシジョンレベルへも情報提供する事を目的

としたシステム。あくまでも経営者や管理者の意思決定を支援する。

DSSに求められるもの

@ 意思決定に有効な情報をデータベースとして蓄積。内部情報、環境

__情報である外部データを加工した外部情報等である。

A 意思決定の要求に応じて情報を加工するシステムが、機能の追加

__や変更に臨機応変に対応できなければならない。

B 自らがデータベースを操作できる環境(EUC)

DSSは個々の意思決定に応じて「選択された情報」を提供し、さらにエ

ンドユーザー自体がシステムを操作できる環境を整備する事によって、

変化に対応する事が求められる。(EUCの必要性)

変化のポイント 「マネジメントレベル」に加え「デシジョンレベル」への情報提供

「定型処理」から「非定型処理」の比率増大

「マンマシンインターフェイス」の重視

SIS(Strategic Information System)

(1980年代後半〜)

・・・・ 「戦略情報システム」(戦略的情報システム)と訳され、経営の根幹

にかかわる情報システムであり、省力化、合理化と言った目的より

は他社との差別化を図り、競争優位を確保する事を柱としている。

SISの目的

現状の枠を打破してでも、他社との差別化を図り、競争優位の確

顧客満足の向上、さらに新規事業への進出新たな付加価

値の創出を実現させる事である

SIS誕生の社会的背景

1、環境の複雑化 2、急速な環境変化 3、低成長下での競争激化

パラダイムの変換

変化のポイント 1、 個別業務から経営戦略そのもののシステム化へ

基幹業務のシステム化

(情報システム部主導)

企業の業務全体に関わる経営戦略のシステム化

経営者であるCIOによるシステム化

2、防衛的システムから攻撃的システムへ

3、現状改善のシステムから現状打破のシステムへ

現状問題改善

新規事業への進出や新たな付加価値の創生

EIS(ESS)・・・・経営トップに必要な情報獲得を支援するシステム

EUC(End User Computing) ・・・・ エンドユーザー(利用部門)が、自部門の情報システムに対して、システム

設計・構築・運用などの全て、あるいは一部を主体的に行う事である。

EUCの背景となる情報技術

@ 4GL(第4世代言語) A GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)

B クライアント・サーバーシステム C オープンシステム化技術

EUCのメリット

1、必要な時にしぐにデータ処理を行う事が出来る

2、ユーザーの真の要求に合ったシステムが実現できる

3、環境の変化への迅速な対応が容易になる

4、ユーザー部門のモラルの向上

5、バックログが減少する

EUCのデメリット

1、システムのセキュリティーが低下

2、情報システム資源の統一的利用と管理が困難になる

3、プログラムやデータの重複が生じやすい

4、ソフトウェアの品質低下

5、ドキュメント(書類)の不備が多くなる)

 

BPR(Business Process Reengineering) ・・・・ 一連の仕事の流れ(ビジネスプロセス)を白紙から考え直し、新

しいプロセスを構築する事である。

情報技術を利用して、組織・組織間のワークフローやプロセス

の分析、再設計を行い、主に業務コスト、時間、品質の改善を

行うものである。

リエンジニアリングとIT

@グループウェア A オブジェクト指向 B ワークフロー管理

CクライアントサーバーDデータベースEエキスパートシステム

BPRのコスト面評価での理論的枠組み

ABC(Activity Based Costing)(原価計算)

ABM(Activity Based Management)(経営革新)

 

ナレッジ・マネジメント ・・・・ ナレッジ・マネジメントは社員個々にバラバラに持つ知識や経験を社内で共有し

て、創造的な仕事に繋げることである。単なる情報ではなく日常のビジネス活動

で得た経験則やノウハウである様々な知識(ナレッジ)を生かす事から、ナレッジ

マネジメントち呼ばれる。

ナレッジ・マネジメントの手順

@ 社員の頭の中や手帳に存在する知識をオープンにする。

A 企業にとって必要な知識を明確にし、活用しやすい様に管理蓄積する。

B 知識を活用した成果をフィードバックする。

ナレッジ・マネジメントの構成要素

1、プラットフォーム(基盤) 2、コンテンツ 3、運用 4、教育

データウェアハウス ・・・・ データウェアハウスとはPOSなどの大量のデータを蓄積・検索し、様々な角度から

瞬時にデータを分析する為の情報システムである。各ユーザー部門に合わせて

再編集した情報系の大容量データベース。

商品の単品管理、売れ筋、死筋の発見、ワン・トゥ・ワン・マーケティング、CRM、

データベース・マーケティングなどの仮説・検証型の経営スタイル支援システム

データウェアハウスを活用する為のツール

OLAP:探し出し、分析するツール。

データマイニング:意味ある法則を見つけ出すツール。

 

5、ネットワーク戦略

1、ネットワーク活用

インターネット

「インターネットと戦略情報システムとの結びつき」

@ インターネットから潜在的戦略情報、あるいは戦略情報そのものを検索する事が可能。

A イントラネットを構築し、戦略情報の共有化が図られれば、組織の戦略性や創造性を高める事が出来る。

B イントラネットとグループウェアを併用して、戦略情報の付加価値を高め、より優れた戦略情報の抽出が可能。

C インターネットからエクストラネットを構築し、複数の企業で戦略情報の共有化し、企業連携を容易にする。

D インタネット上で情報発信や電子商取引を行い、事業機会の拡大やコストの削減が可能。

イントラネット ・・・・ 導入効果

1、ペーパーレス

2、イントラネットをデータウェアハウスや基幹業務システムと連携させ、販売・技術情報

__を共有し情報検索、分析効率を向上させる。

3、双方向での情報発信を利用して、ワークフローの道具として利用できる。

4、ナレッジマネジメントのインフラとしての活用

グループウェア・・・・仮想的な共同作業空間

エクストラネット ・・・・ 特徴

1、システムが標準化されている為、安価、手軽に企業間ネットワークの構築が可能。

2、wwwブラウザであれば、企業間情報共有が出来、画像の送受信も容易。

→中小企業でもサプライチェーンに参加しやすい

問題点

1、セキュリティの確保が最大の課題。

2、交換・共有情報や業務フロー、オペレーションでの不整合があると、エクストラネ

__ットの効果が得られない為、標準化が不可欠である。

↑ポリシーの確立

サプライチェーン・マネジメントSCM)

部品供給会社からメーカー、卸や小売り、顧客に至るまでのモノの流れをネットワーク

で結合し、生産や在庫、購買、販売、物流など各情報をリアルタイムに交換し、経営効

率を向上させる手法。在庫の回転率が向上し、無駄なコスト削減にも繋がり、資金繰り

向上にも効果がある。

デマンドチェーン・マネジメントDCM)

一般消費者(川下側)から、メーカー(川上側)にさかのぼる情報の流れを管理する。

顧客ネットワーク(コミュニティ)から顧客ニーズの動向を発見し、素早くサプライチェー

ンマネジメントへフィードバックする事で、顧客と共に成長していこうとするシステム

電子商取引

EC(Electronic Commerce) ・・・・ 電子商取引と訳され『経済主体間であらゆる経済活動(設計・開発・広告・

受発注等の商取引、決済等)を多様なコンピュータネットワークを用いて

行えるシステム』と通産省では定義している。

ECの分類

企業ー消費者EC(B to C

企業ー企業EC(B to B)→EDI(Web-EDI)や競りシステム(オークション)

EC効果

1、店舗を構えたり、仕入れ担当者を多数抱えずに、顧客や取引先を開拓

2、社内業務システムと連携すれば、受発注などの業務処理を削減

3、顧客や取り引きごとに受発注などを蓄積すればプロモーションや商品開

__発などのマーティングに生かす事が出来る。

↑ワン・トゥ・ワンマーケティング、リレーションシップマーケティング

EC導入のポイント

1、戦略の明確化(戦略ドメイン)

2、取り組み姿勢(既存のチャネルに気兼ねしていないか?)

3、情報システム(業務の情報化、ECにおける取り引きデータの共有化)

ECの課題

1、標準化(ポリシー確立)

2、セキュリティー対策

3、物流システム

4、コンテンツの情報提供方法

5、情報インフラ

6、共通プラットフォーム

7、法制度

ビジネスモデル特許

ビジネスモデル特許 ・・・・ ビジネスモデル特許とは、コンピュータ技術やネットワーク技術等IT(情報技術)を

用いたビジネスの手法、プロセスを具体的に実現したものをビジネス方法に関す

る発明として、ソフトウェアの一形態、あるいは一側面として取り扱うものである。

特許の存続期間は20

2、ネットワーク戦略の関連知識

電子マネー

  現金 ICカード

オープン型

ICカード

クローズド型

ネットワーク型
匿名性

受け取った資金の再使用

×

×

遠隔地への送金

×

×

使用可能場所 実社会 実社会

ICカード端末

対応ATM

実社会

対応ATM

インターネット

ソフト装備店

必要設備 なし 対応設備 対応設備 対応ソフト
利用者に必要なもの 現金 ICカード ICカード ICカード

ICカード型

@ オープン型・・・・銀行の自分の口座等から蓄積、支払いの都度銀行を通さなくて良い

A クローズド型・・・商品・サービス販売者は受け取った電子貨幣を銀行等で換金する。

B ディスポータブル型・・・・一定の金額を使い切ったら終わり

C リローポータブル型・・・・再補充が可能なもの

ネットワーク型

・インターネット上で自分の銀行口座からパソコンなどのインターネット端末に電子紙幣を蓄積し、ネット支払い

に利用する。

電子マネーの問題点

@ セキュリティー面の不安

A 法律の問題

B コストの負担

Cインフラの未整備

暗号・電子認証

暗号技術方式

共通鍵暗号方式(秘密鍵方式) ・・・・ 送信者と受信者が共通の鍵を持ち、これをパラメータとしてデータを

暗号化して送受信する方法。

代表的なもの・・・DES

公開鍵暗号方式 ・・・・ この鍵の最大の特徴は暗号鍵と複合鍵が異なる事であり、暗号鍵

を公開しても安全性が失われない事である。「鍵の配送」や「デジタ

ル署名」等でその真価を発揮する。

代表的なもの・・・RAS

暗号技術

SET(Secure Electronic Transaction)

インターネット上でクレジットカード情報を安全にやり取りする為の総合的な統一規格である。

 

認証技術 ・・・・ 認証技術とはネットワーク上の個人・法人が本人である事を保証するものであり、電子的な

認証をする機関が必要となる

CA ・・・・ 利用者の鍵の登録と管理をしてその公開鍵が確かに本人のものであると言う認証をする

機関が必要になる。このような認証機関をCAと言う。

PCA ・・・・ 公開鍵証明書はそれを発行するCAの秘密鍵でデジタル署名されており、そのCAの公開

鍵を入手するが、手元にCAの公開鍵が無い場合は、その上位のCAからそのCAの公開

鍵証明書を入手する。この上位CAをPCAと言う。

鍵公開証明書、CRL
KRS ・・・・ 鍵そのものを管理センターの暗号鍵で暗号化し、暗号データと一緒に送る仕組みをキー・リ

カバリー・システムと言う。

テレワーク ・・・・ デレワークとは本来自分が帰属する都市部の社会から離れた場所で仕

事をする形態の総称であり、テレコミュニケーションとも呼ばれる。

・テレワークの種類

@ サテライトオフィス A ローカルオフィス

B リゾートオフィス C ホームオフィス

・テレワークの目的

1、オフィスコストの削減 2、知的生産性の向上

3、従業員のゆとり 4、自己管理能力の向上

・テレワークの問題点

1、適した業務が無い 2、管理が困難 3、評価が困難

・テレワークに必要な情報化ツール

1、どこの場所からでもデータを引き出せる共有データベース

2、電子メールやグループウェア等のコミュニケーションツール

3、遠隔地でも情報をやり取りできる通信ネットワーク

SOHO ・・・・ 小規模事業者や個人事業を意味する
モバイルコンピューティング ・・・・ ノート型パソコンやPDAを携帯する事で場所を選ばずオフィスと同じコン

ピュータ環境を実現する事を言う。

SFA ・・・・ セールス・オフィス・オートメーションとは情報技術を利用して営業部・営

業担当者の業務を支援し、生産性を大きく高めたり顧客満足を向上し

ようと言う考え方。

CTI

顧客から電話コール受信時に発信番号をもとに顧客データを瞬時に表

示するなどの機能や、自動発信、FAX制御などの機能を持つ。

コールセンター ・・・・ コンピュータシステムと電話を統合するCTIで(コンピュータ電話統合)技

術を利用して、受注やマーケティングを効率的に行う設備。

ASP ・・・・ インターネット技術を活用し、ネットワーク経由でアプリケーション・ソフト

の機能だけを提供するアウトソーシング会社の事。

CRM ・・・・ 様々な販売チャネルを通じた顧客コンタクト(接触)や取引の履歴情報を

一元管理し、個々の顧客に最適な対応を実施する事により、顧客維持

効率を高めると言う概念。

6、中小企業の情報化

1,情報化の進展

情報化とコスト効果

初期投資コスト ・・・・ 「システム企画・分析費用」「ハードウェア導入費用」「既製ソフトウェア導入費用」

「ソフトウェア開発費」「マシン付帯設備費用」「本番システム移行費用」etc

保守運用コスト ・・・・ 「ハードウェアの保守」「ソフトウェアの追加・変更費用」「運用要員人件費」

「通信回線料」「マシン付帯設備維持費用」「スペース費用」「消耗品購入費用」etc

人材育成コスト ・・・・ 「ユーザー育成費用」「オペレーター教育費用」「システム管理者教育費用」etc
TCO(トータル・コスト・オブ・オペレーション) ・・・・ 情報システムを保有するのにかかる総費用の事

システム構築だけでなく、維持・運用にかかる費用全体を

指す。

情報化効果

@、省力化、合理化、効率化

A、意思決定に有用な情報の提供(デシジョン・マネジメント・マネジメント(ロワー)、各レベルへの情報提供)

B、差別化、競争優位の確立

C、新事業への進出、経営多角化

B、Cはネットワーク化による情報システム化が不可欠である。

情報ネットワーク化

情報ネットワーク化のメリット

@、 情報処理の迅速化、正確化

A、 最新で広範囲な情報入手

B、 システム共同利用による効率の向上

C、 新規事業進出の機会拡大

情報ネットワーク化に際して配慮すべき点

@、 初期コストの負担

A、 システム運用コスト負担

B、 ビジネスプロトコルの変化

C、 インターオペラビュリティ(相互運用性)の確保

D、 取引条件、慣行の変化

E、 システムの安全性が脅かされる危険性

情報化を促進する環境

@、 PC/WSのコストパフォーマンスの飛躍的向上 ・・・・ 1、 ダウンサイジング、

2、オープンシステム

3、 マルチベンダー

A、ソフトウェアのパッケージ化によるコスト削減

B、情報通信技術の発達によるネットワークの利用拡大

C、ホワイトカラーの生産性向上を支援するソフトウェアの進歩

D、マルチメディアによる社会・産業構造の変革

2、中小企業の情報化

中小企業情報化の阻害要因

  大企業 中小企業  

情報処理量

規模の経済性が少ない

人材

特に情報化の人材不足
ネットワーク利用度

外部情報資源の不足

機動性・柔軟性

 

これを生かす必要がある

@、 情報化に対する経営の認識不足

A、 業務のシステム化(事務処理の整理と標準化)の遅れ

B、 有益な情報源不足(経営判断に活用できない外部情報不足)

C、 処理データ量が少ない事による効率の悪さ

D、 情報システムを使いこなす人材不足

E、 情報システムの初期コストの負担

F、 情報システム保守、運用コストの負担

G、 ネットワーク化における主体性の喪失

中小企業情報化の促進要因

@、 社会の複雑化や急激な変化、競争激化による情報化の必要性

A、 経済のグローバル化による業務の標準化の必要性の増大

B、 外部データベースサービスの利用環境にの整備

C、 ネットワーク化によるシステムの共同利用環境の整備

D、 SI(システムインテグレーション)サービスやコンサルティングなど外部人材の活用環境の整備

E、 ダウンサイジングの進展による初期投資コストの低減

F、 ソフトウェアのパッケージング化による初期投資コストと保守・運用コストの軽減

G、企業・業界全体の効率化を目的とした標準化の必要性の増大。

中小企業に有利に働く点

@、 抜本的に改革が推進しやすい。

A、 継承すべきソフトウェア資産が少ない。

B、 変革期における後発性利益がある。

7、戦略情報システムの開発

1、システム化の計画とプロセス(構想策定、アプローチ分析)

要求事項 ・・・・ 1、データベースに要求される事項 2、データ処置にに要求される事項

3、システムに要求される事項 4、組織の実行に要求される事項

5、費用/効果に要求される事項上 6、妥当性にに要求される事項

7、秘密保持にに要求される事項

設計事項 ・・・・ 1、人・出力 2、種々のコントロール 3、情報処理 4、処理資源 5、データベース

6、通信ネットワーク 7、マルチメディア

  開発段階 主な作業内容
システム分析 事務分析

事前分析

(調査・分析・企画)

・利用者の必要性、問題点の明確化

・利用範囲の明確化

・利用者の明確化

・検討用事実収集

・検討用事実分析/評価

・新システム構想の提示

基本設計

(要求定義)

全般システム

設計

・基本要求定義、全体的なシステム構成提示

・代替案、特徴、費用対効果の提示

システム評価

妥協性分析

・企業成長、収益性、貢献性、従業員への影響度評価

・費用対効果分析

設計 概要設計

(外部設計)

・必要コードの設計

・データベース、ファイルの設計

・画面や帳票の概要設計

・プロセス概要設計

詳細設計

(内部設計)

・画面や帳票の詳細設計

・各種コントロールの明確化

・プログラム設計

制作/テスト/導入 プログラム設計

単体テスト

総合テスト

・プログラム作成(コ−ディング)

・プログラム毎に動作確認テストを実施(単体テスト)

・サブシステム毎に、一連のプログラムを結合させて

_テスト実施 (結合テスト、統合テスト)

運用テスト

導入・移行

・本番稼動と同等な環境で運用テスト実施

・利用者の教育、訓練

・システム導入

・導入後調査分析

↑システム開発諸段階

システム分析

(1) システム利用者の問題意識と情報に要求される事項の把握

@、 システム開発担当者の立場 −1、現行システムの存在
  −2、新システムの開発

A、 システム利用立場

(2) システムの目的・目標、利用者、接近方法の明確化

@、 システムの接近方法 −1、データ中心アプローチ
  −2、機能中心アプローチ
A、基本的なシステム構造 1、集中型情報システム
  2、分散型情報システム
  3、集中型処理(ディストリビューティブル)情報システム

(3) 分析・検討が必要な事実・資料などの収集

@、人

A、組織内で蓄積、作業中の資料(規範書類、計画書類、実施書類)

B、表面化していない事実・書類

C、外国情報、外部情報

(4) 総合分析と全般的な提言

<分析方法>

@、 意思決定水準分析(デシジョンレベル分析)

A、 入出力分析(インプット、アウトプット分析)

B、 構造分析(ストラクチャード分析)

C、 準構造分析(デルファル法、ゴードン法、KKJ法etc)

D、一般的な情報収集、分析方法 −インタビューや質問書による解析方法
  −サンプリング方法
  −フローチャート、システムチャート
  −デシジョン・テーブル法

E、 企業戦略、戦略管理に関する分析方法

(1)PPM (プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

(2)PIMS(プロフィット・インパクト・オブ・マーケティング・ストラテジー)

(3)MPIS(マネジメント・プロダクティビティー・アンド・インフォメーション・ストラテジー)

<妥協性のポイント>

@、経済的妥協性 A、法的妥協性 B、運用上の妥協性 C、スケジュールの妥協性 D、その他の妥協性

<最終決定>

@、システム開発・設計中止 A、システム開発・設計延期 B、条件付きシステム開発・設計の承認

全般システム設計

1、