親方: | ジェイム |
息子: | オクトリッジ |
工夫: | バッテリア |
オクトリッジ | 「息子のオクトリッジです。よろしく。」 |
ジェイム | 「では早速だが、迷いの森について報告してくれ。」 |
オクトリッジ | 「はい。迷いの森はマドウ街道の最果てに位置し、マドウ王国の名所の一つとなっております。」 |
ジェイム | 「なるほど。ところで『名所』って何の名所なんだ?」 |
オクトリッジ | 「えーーーっと、私が調べたことによると、ここは昔から誘拐犯が立てこもる場所として・・・・・。」 |
ジェイム | 「・・・・・もういい。さっさと説明に入ってくれ。」 |
バッテリア | 「工夫のバッテリアです。」 |
ジェイム | 「縁結びの洞窟はお前の担当だったな。」 |
バッテリア | 「はい。ちゃんと行ってきました。」 |
ジェイム | 「で、どっかのアツアツカップルかなんかに出会ったんだろ?」 |
バッテリア | 「い、いえ・・・・・出会ったのはどっかの変態オヤジだけでした。」 |
ジェイム | 「・・・・・そうか。聞いて悪かった。」 |
オクトリッジ | 「このトンネルは親方が20ヤー前に掘ったんですよね?」 |
ジェイム | 「ははは。その頃は俺もまだ若かったからな。こんなトンネル掘るのも結構大変だったよ。」 |
オクトリッジ | 「でもこのトンネルのおかげで、多くの旅行者が国を自由に行き来できるようになって経済も大きく発展しましたね。」 |
ジェイム | 「よせやい。照れるじゃねぇか。じゃあ早速解説に移ってくれ・・・・・ってマップはどうしたんだ?」 |
オクトリッジ | 「あ〜、このトンネルは何もなかったんで、マップはビジュアル的に寒いから割愛しました。」 |
ジェイム | 「なにィ!?」 |
バッテリア | 「このトンネルもジェイムさんが昔掘った物なんですよ。」 |
ジェイム | 「ははは、このトンネルができる前はギーアの地にはなかなか行くことが出来なかったんだぞ。」 |
バッテリア | 「そうそう。このトンネルのおかげで20ヤー前のブレズは三界大神ギーアに会うことが出来たんですよね。」 |
ジェイム | 「本当にお前はおしゃべりさんだなバッテリア。まあ俺は自分にできる事をしたまでだな。では解説を始めてくれ・・・・・ってお前ら・・・・・。」 |
バッテリア | 「あっ、ジェイムさん、このトンネルも何も無かったから、マップは作るだけ無駄なんで割愛・・・・・ってどうしたんですか?」 |
ジェイム | 「なんだこのふざけたレポートは!!やり直せ!!」 |
オクトリッジ | 「親方!迷宮ですよ!迷宮!!」 |
ジェイム | 「うむ、なかなか見事な迷宮だな。」 |
オクトリッジ | 「親方!今掘ってるのが完成したら、次はこんなの掘りましょうよーーー!!」 |
ジェイム | 「だめだ!!」 |
オクトリッジ | 「えーーーっ!!ダンジョン職人が一度は夢見るという迷宮を親方はなんで掘らないんですか!?」 |
ジェイム | 「俺はまっすぐなのが好きなんだ!!」 |
ジェイム | 「ところでバッテリア。」 |
バッテリア | 「はい、何でしょうか?ジェイムさん。」 |
ジェイム | 「お前はこのトンネルをどう思う?」 |
バッテリア | 「う〜ん、私の見た感じあんまり人通りは多くなさそうですね。」 |
ジェイム | 「だろー!!やっぱりトンネルはまっすぐじゃなくちゃなーーー!!」 |
バッテリア | 「それとはあんまり関係ないんでは?」 |
オクトリッジ | 「これは今私たちが掘っているトンネルですね。」 |
ジェイム | 「そうだ。このトンネルは新工法を試すために掘ってるんだぞ。」 |
オクトリッジ | 「ところで親方。新工法ってなんですか?現場で働いてる私もよく知らないんですよ。」 |
ジェイム | 「お前そんなことも知らんのか。それはだな・・・・・。」 |
オクトリッジ | 「もしかして分かれ道を作れるようになっただけじゃないでしょうね。」 |
ジェイム | 「・・・・・解説を始めてくれ。」 |
バッテリア | 「ここは昔モンスターの根城だったってホントですか?ジェイムさん。」 |
ジェイム | 「そうだ。今のキーグ国王のジェイクが、20ヤー前ぶっ潰しちまったんだ。」 |
バッテリア | 「そういえばジェイク王は現在行方不明だそうですけど、どうしちゃったんでしょうかね?ジェイムさん。」 |
ジェイム | 「さあ、そこまでは知らんな。もうその話はいいから解説を始めてくれ。」 |
バッテリア | 「ところでここに落ちてる謎のアイテムはなんなんでしょうかね?ジェイムさん。」 |
ジェイム | 「だから知らんと言っとろうが!!」 |
ジェイム | 「どうしたオクトリッジ!全身怪我だらけじゃないか!!」 |
オクトリッジ | 「親方!!いくら順番とは言え、実の息子にこんな危険な場所の調査をさせるなんて酷いですよ!!」 |
ジェイム | 「バカモン!!ダンジョンに罠はつきものだ。ダンジョン職人たるもの罠を楽しむ余裕をもてなくてどうする!!」 |
オクトリッジ | 「そんなムチャクチャなー!!」 |
ジェイム | 「そ〜だ、今度作るダンジョンには罠の一つでも仕掛けてみよう。」 |
オクトリッジ | 「やめてくださいよ!親方〜!!」 |
バッテリア | 「ジェイムさん!!迷宮ですよ!迷宮!!」 |
ジェイム | 「言っとくが俺は迷宮は作らんからな。」 |
バッテリア | 「そんなこと聞いてませんってば。ここはかつてブレズが修行をした場所で、今ではザード公国の観光名所の一つになってるそうですよ。」 |
ジェイム | 「よしバッテリア、俺たちが掘ってるトンネルにも観光客を集めるぞ!!迷宮なんぞに負けてられるか!!」 |
バッテリア | 「無理言わないで下さいよ。だいたいこんなド田舎に観光客なんて来るわけないじゃないですか!!」 |
ジェイム | 「ちっ!仕方ねぇなー。」 |
ジェイム | 「次、お前はイダンの地に行くんだったな。」 |
オクトリッジ | 「今から行くところですけど、何か用ですか?親方。」 |
ジェイム | 「船に乗るんだろ。これを持っていけ。」 |
オクトリッジ | 「海図ですか〜?ちょっと定期船に乗るだけなのに、こんなもの要りませんよー!!」 |
ジェイム | 「バカモン!!この世界の海はな、一度漕ぎ出したら二度と帰って来れなくなるんだぞ!!」 |
オクトリッジ | 「それは20ヤー前の話じゃないですか。」 |
ジェイム | 「バッテリア、お前はザオスの地に行ってきたんだよな。」 |
バッテリア | 「いやー、さすがに三界大神ザオスの塔だけあって凄かったですよー!!」 |
ジェイム | 「やっぱり・・・・・高かったか?」 |
バッテリア | 「そりゃもう高い高い!!雲にさわれるくらい高かったんですよー!!」 |
ジェイム | 「そうか。」 |
バッテリア | 「ジェイムさん・・・・・やはり次は洞窟の方が良いですか?」 |
オクトリッジ | 「親方、次はとうとうシンドゥー洞窟ですね!!」 |
ジェイム | 「ああ、あそこはブレズでもなきゃ行けないから行かんでいいぞ。お前らは。」 |
オクトリッジ | 「親方そりゃ無いですよ〜!!せっかく調べてきたのに。」 |
ジェイム | 「オイオイ!!お前らあんな所までどうやって行ったんだよ!!」 |
オクトリッジ | 「あ、装備はちゃんと持って行きましたよ。モンスターなんて片手でチョチョイのチョイっす!!」 |
ジェイム | 「いや、だからそうじゃなくて・・・・・」 |
バッテリア | 「え〜とジェイムさん、次はユガの塔でしたね。」 |
ジェイム | 「オイオイ〜どこまで行くんだよお前ら〜。」 |
バッテリア | 「あれ?ジェイムさんも20ヤー前にブレズと一緒に行ったんじゃなかったんですか!?」 |
ジェイム | 「たしかに俺はジェイク達の手伝いはしたがよ、そんな所までついて行っちゃねぇよ。」 |
バッテリア | 「ならジェイムさん、今度みんなで見物にでも行きましょうよ!!」 |
ジェイム | 「お前本気で言ってんのかー!?」 |
オクトリッジ | 「どうやらここで最後みたいですね。」 |
ジェイム | 「おいおい、またマップが無いじゃないか!!お前ら本当に行ってきたのか?」 |
オクトリッジ | 「ちゃんと行って来ましたよ、親方!!ここはずっとまっすぐで特に何も無かったんですよ!!」 |
ジェイム | 「う〜む、さすが神の地だな。ところでオクトリッジ、塔の頂上には一体何があったんだ!?」 |
オクトリッジ | 「あ〜、ここから先はもうダンジョン無さそうだったんで、つまんないから帰ってきました。」 |
ジェイム | 「お前らいったい何しに行ってきたんだ!!」 |