キャッツ・ラン 全日本Kカー選手権
アトラスオススメ度★★

軽自動車限定でちょっとオシャレな感じがするコミカルなレーシングゲームです。

このゲームは車とドライバーの組み合わせを自由に選ぶ事が出来ます。車は実車を使っていて、車種だけでなくカラーリングやギアチェンジ方式も選ぶこと出来ます。ドライバーは女性が多くて何となくギャルゲーっぽい感じですが、誰を選んでも能力的な差はありませんが、このゲームではレース画面の下の方にドライバーの表情が表示されていて、ハンドルを切ったりライバルを追い抜いたりすると色々反応を見せてくれます。ドライバーのセリフがなんか不自然で良いです。

一人用モードは「ストレートランモード」と「チョイスランモード」がありますが、なんとタイムアタックがありません。ストレートランモードは様々な地形のコース全てをメドレーで走るため約15分くらい走りっぱなしです。チョイスランモードはストレートランモードとコース自体は同じですが、一位の人がチェックポイントの左右のどちらを通過するかによって次に進むコースが変化するので、コース全長はストレートランモードに比べて半分程度になっています。レース画面は結構広くて見やすいのでプレイ環境はなかなか良好ですが、コースの全体図が表示されないのでレース全体の状況がほとんど分からないのが難点です。

どちらのモードも普通に走ってればライバルカーとの競り合いは最初の方だけで、あとは独走状態が延々と続くことになります。ところが最後の最後で謎のレーサー「女猫」がレースに乱入し、たいていの場合あっという間に抜き去されてバッドエンディングになってしまいます。また逆にあまりノロノロ走ってるとパトカーに検挙されてゲームオーバーになってしまいます。

こういうレーシングゲームにはお約束のアイテムも登場します。しかしアイテムは地味な物が多く、特に攻撃アイテムはどれも前方にまっすぐ飛ぶ物ばかりで違いがハッキリしません。またアイテムを持ってると新しいアイテムは出現しなくなるので、使えないアイテムを拾ってしまったらさっさと使ってしまいましょう。

二人用モードは対戦のみです。対戦専用のコースでCOMが操作する車2台を加えた4台でレースをします。対戦では拾ったアイテムが一定時間使わないと消滅するので、ただでさえ使えないアイテムがさらに使えなくなっています。またこのゲームは一位がゴールしたらその時点でレースが終了してしまうため、二位以下はゴールラインさえ踏ませてもらえません。

プレイのコツとしては、コース上にはカーブを突っ切ってショートカットできる場所が多数存在するのでそういう所をガンガン通って行くと良いです。そのため最高速が速い車よりも悪路に強い車を選んだ方が有利です。特に女猫とのタイマン勝負はショートカットを駆使しないと勝つのは難しいでしょう。

何というかレースゲームとして物凄く手抜きな感じがしますが、何も考えずに走るだけなら意外と楽しめるかもしれません。



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