トイロボフォース
グローバル・A・エンターテインメントオススメ度★★★★

シューティングとアドベンチャーの融合したシューティングアドベンチャーで、GBAでは珍しい縦シューでもあります。

舞台は「テカ」と呼ばれる職業ロボットが人間の代わりに働いている世界。ある日突然各地でテカ達の謎の暴走事件を起こります。警官テカ達は「テカが犯罪を起こす」という事を理解できないため、アプリコット警察学校の訓練生で世界で唯一の人間警官であるユウキ、トモミ、ギリガンの3人とユウキ幼なじみのトイロボのブランクがこの任務の担当になります。

このゲームはアドベンチャーシーンとシューティングシーンの2つに別れていて、普段はアドベンチャー風にストーリーを進めていきますが、任務を実行の際にはシューティングになります。アドベンチャーシーンでは街のあちこちをまわって情報収集を行ったり、シューティングに備えて準備を行ったりします。主にキャラ同士の会話中心に進みますが、喋ってないキャラでも小さな顔グラフィックが表示されてて誰が同行してるか分かるのが良いと思います。

シューティングは対地・対空攻撃の分かれている縦スクロールシューティングで、ブランクを含めて4体までテカを出撃できます。スクロール速度は結構ゆっくりですが、敵が結構弾を撃って来るのでしっかり弾避けしないとアッサリやられてしまいます。しかも武器に弾数制限があるので撃ちまくってると弾が尽きて攻撃出来なくなります。弾の補充には金がかかるのでその意味でも無駄なショットは控えなければなりません。ただし、シューティングステージは失敗しても何度でも体勢を立て直して再挑戦出来ます。ストーリー的に後に引けない状況でもやり直しが効くのは少々盛り下がりますが、シューティングが苦手な人にとっては嬉しい配慮です。

シューティングのボスとして登場する暴走テカを倒してタイホするとテカのパーツが手に入ります。街の工場ではこのパーツを組み合わせて新しいテカを作ることが出来ます。テカはボディ・右腕(対空武器)・左腕(対地武器)・パソコプ(乗り物)の4つのパーツを組み合わせて作りますが、耐久力の高いボディほど強力な装備ができる分、移動スピードが遅くてメンテナンスにも金がかかるので、シンプルながらなかなか奥が深いです。

他にも工場ではテカをメンテナンスしたり装備の変更をしたりと頻繁に利用する事になるんですが、メンテナンス画面のテカや装備品のグラフィックに同じ物を多用してるので、同じタイプのテカは装備品でしか区別がつかなかったり、装備も一目で分かりにくかったりして少々煩雑です。補給後にパーツ交換すると弾薬の料金が丸損になってしまうので実害も大きかったりします。テカに名前をつけれるようにするとか、色替えグラフィックを使うとか、少し工夫が欲しかった所です。

プレイのコツは、アドベンチャーシーンにはアイテムを入手するイベントも多いので任務に向かう前に出来るだけ隅々まで回ると良いです。ミッションを一度退却しないと手に入らないアイテムも結構あるので一度は退却してみると良いでしょう。またブランクの初期装備は強くありませんが、弾薬の費用が無料なので金欠状態の時の金稼ぎに便利です。

2つのジャンルが上手くミックスされてて、シューティングが苦手な人でもとっつきやすいと思います。アドベンチャーシーンはキャラクター同士の会話が楽しく、ストーリーも主人公側と黒幕側の知恵比べみたいな感じで面白いです。シューティングも弾の無駄撃ちを控えたり、予算を気にしないといけなかったりと、妙な所で警察官という設定が生きてるのが良いですね。



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