サボテン周遊道路
Cactus Loop Trail,
Anza Borrego Desert State Park



 サボテン愛好家なら名前を聞いただけで条件反射的に聞き耳を立てるような場所がカリフォルニア州の南端にあります。この場所はソノラ砂漠の下位区域であるコロラド砂漠に含まれており「サボテン周遊道路; Cactus loop trail」と呼ばれています。Anza Borrego Desert State Park の一部に含まれます。私は過去2回行っていますがいずれもロサンゼルスから出発し、Joshua Tree National Park, Anza Borrego Desert State Park を車で周って最終的にはロスに戻るというルートで訪問しました。

 Cactus loop trail は州立公園の一部ですが訪れる人は少ないようで過去2回の散策中に一人も会いませんでした。有名どころの国立公園の混雑に嫌気がさしている人にはお勧めです。かなりマイナーな場所ではありますが車さえあればアクセスは難しくありません。まずはキャンプグラウンド(Tamarisk Grove Campground)を目標に車を走らせます。キャンプグラウンドに到着したらそのはす向かいにトレイルヘッドがあります。そこから山の中腹まで登って戻ってくる1周約1マイルのループトレイルです。サボテンに興味のない人にとっては殺伐とした光景に見えるかもしれませんがソノラ砂漠の典型的な風景と言えます。うちわサボテン、強刺類の鯱頭、チョーヤカクタス(松嵐)、センチュリープラント、エビサボテン、オコティーヨなどの群落がはるか山の上の方まで続いている光景は圧巻です。





写真1:トレイルの上部からの景色。
人間の身長ほどもある鯱頭やエビサボテン、チョーヤカクタスなどが点在する。
中央上に見えるのは州道路78号線、サンディエゴに続いている。





写真2:トレイル上部から山側の景色。
遥か上までサボテンが点在しているのが見える。





写真3:オコティーヨ (Ocotillo) と鯱頭。
オコティーヨは
茎にはとげをつけるがサボテンではない。





写真4:センチュリープラント。
成長が遅く100年経つと花が咲くという意味でセンチュリープラントと呼ばれる。
実際には数十年で開花し結実後に本体は枯れてしまう。





写真5:鯱頭の集団







写真6,7:樹齢20〜30年の比較的若い鯱頭。
これくらいのサイズがバランスよく美しい。





写真8:チョーヤカクタス (Cholla Cactus)
Teddy Bear Cactus
の別名があるが刺は無数の小さな
フック状になっており触れると茎節が外れて繁殖する。
Jumping Cactus の別名もある。



Cactus loop trail Anza Borrego Desert State Park の一部に含まれますが公共の交通機関はありませんので自分で車を運転して行くことになります。San Diego からは80マイル、車で約1時間半のところにあります。 Anza Borrego Desert のみを訪問するならSan Diegoからのルートが得策と思われます。

(2014年2月11日)

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