Opuntia (オプンチア)


オプンティア属(Opuntia)は、いわゆるウチワサボテン類の多くを含み、約200種が知られている。性質は極めて丈夫であり、日本の気候でもよく育つものが多い。しばしば群生し、高さは種によっては2m以上になるが一般のサボテンマニアにとって好んで収集対象になる存在ではない。しかし、荒々しく野性味あふれる雰囲気があり、花も美しいので、栽培スペースに余裕のある栽培家や植物園などでは重宝される。被写体としても魅力的な存在である。
ウチワサボテンの刺は他のサボテンと少々異なり、小さい無数の刺がスカーフ状に通常の刺の周りに集まっている(glochids:と呼ばれる)。小さくて見つけにくく、かつ皮膚に食い込むと取れにくいという厄介な刺である。


Beavertail cactus ;Opuntia basilaris,
山腹に生えるバシラリス。モハベ砂漠に広く分布する。このうちわサボテンは成長しても丈が高くならず地面にとどまっている。新しい茎は一番下の茎から生えてくることが多く、せいぜい2,3段までである。花が美しいので遠くからでもすぐに視界に入る。
(Joshua Tree National Park, California)



Opuntia aurea E.M. Baxter golden pricklypear
(Zion National Park, Utah)



Opuntia macrocentra Engelm
(Saguaro National Park, Arizona)



Opuntia gosseliniana
その色から Violet Prickly Pearの別名がある。
米国アリゾナ州、及びメキシコのバハ・カリフォルニア、チワワなどに分布する。
(Saguaro National Park, Arizona



Opuntia chlorotica
(Joshua Tree National Park, California)


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