積雪が多い時期、愛馬を厩舎付きの放牧地へ移している。その間、作業に厩舎の寝床掃除が加わる。
餌となる草も雪に埋め尽くされるので、人の手で乾草(牧草ロール)を与える。雪が降れば放牧地も除雪。
午前と午後の2回、それらの作業を行っている。
 積雪シーズンに愛馬と費やす時間は、1日3時間以上。
多いときは5時間費やすこともあり、仕事以外の時間のほとんどが愛馬との時間という日もある。
 厩舎の寝床掃除で回収した馬ふんは、自宅菜園のたい肥として持ち帰っている。
昨年は自然農園に取り組む地元グループ、菜園を作る友人にも提供した。
 馬ふんは軟らかく肥えた土壌をつくる「優良たい肥」となる。
馬の咀しゃく(かんで細かにすること)が荒いので、
無数の微生物と共に有機物を分解しきらず排出され、
施用すると土の通気性・排水性・保水性・有用菌活動活発化・養分供給能力などの向上が期待でき、作物の生育を助ける。
コロコロとした固形で、持ち運びも簡単。まさに「宝物」だ。


小峰 博之( 名寄新聞掲載「馬と森のある暮らし」より抜粋 )