■「白血球が少ないっていわれたんですが」


1、白血球の仕事は?

白血球の体内での仕事は、病原菌をやっつけることです。身体に ばい菌がはいった時に、「細菌」といわれるばい菌の種類の時は白血球の数がふえます。「ウィルス」といわれる ばい菌の種類の時は、数が減ることがあります。

2、白血球が低いってどんな時?

風邪なんかの原因に多いウィルスが身体に入っていないか疑われる時です。ただ標準値はあくまで、「だいたいの方はこの中に入る」という値です。風邪など病気ではなくて、もともと低い方がいらっしゃるので、そういう方は心配いりません。白血球の値によっては、風邪など(の特に心配がいらないような病気)以外が疑われる場合があります。その場合、医療機関で検査をおすすめしています。

3、特にのどが痛かったり、熱っぽくもないんだけれど?

ばい菌が身体に入った状態を感染といいますが、感染には、顕性感染不顕性感染があります。顕性感染とは症状として現れる感染で、不顕性感染は症状として現れない感染です。ばい菌の強さや、その方の抵抗力などでも、違うのですが、症状(熱とか痛みとか)に現れない感染(=不顕性感染)が大半である ばい菌の種類があります。サイトメガロウイルス(このウイルスについては また説明する機会をもちます)はほとんどが不顕性感染ということです。なじみが深いと思われる はしかのウィルスなんかは約20パーセントが不顕性感染だそうです。ばい菌が身体に入っていても症状にでなくて、気付いていないってことが、たくさんあるんですね。不顕性感染であっても、病原体が分離される、つまり他の方にうつす可能性はあります。ですから 白血球が低い場合(または 高い場合)は献血はできません。できないけれども、ほとんどは今までの説明のように心配いりません。もしかして、身体の中で ばい菌と白血球が戦っている場合を考えて、よく栄養をとって たっぷり休んで自分にやさしくしてあげてください。

4、次はいつごろ?

白血球は寿命が短いです。白血球が低いといわれた後、特に体調に異常がなければ、一週間くらいあけて頂ければよいと思います。 もしそこでまた、低いといわれたらごめんなさい。その情報について できればお寄せ頂けるとありがたいです。(普通風邪のウイルスの感染状態は4〜5日と思われています)

5、おまけ

白血球のことをよく「ワイセ」と言います。White blood cell(白い 血液の 細胞)のほわいと・せる をそれなりの発音で読んで、聞きとると、、、、「ワイセ」(笑)

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