■「血管が細くてできないと言われましたが、前はできたのに」


1、飲食の影響

人間の身体は、日々刻々違っています。 例えば、朝起きてすぐは、何時間も水分をとっていないので、 軽い脱水状態になっています。 ですので、血管もぺたんと張りがない状態になります。 同様に、外出していたので、あんまり水分がとれなかった日の血管は 細くなっています。

また食事をとると、食物はエネルギーをだす段階で、水をだします。 (植物が光合成をして光のエネルギーをでんぷんという物質に蓄える時は、 水が必要だったのを覚えていらっしゃいますでしょうか?) ですから食事をとっていれば、水分も自然に補給されています。 食事をとっていない時は、意識して水分をとる必要があります。

2、季節による変動

季節でも違います。 一般に寒いときは、血管を流れる暖かい血液の熱を逃がさないために、 血管は細くなります。 暑いときは、熱を放出する為に、太くなります。 季節の変わり目は、その途中で 自律神経が調節に疲れている時なので、 さらに難しい傾向があります。

その日によって 血管の状態は誰でも違いますので、 前はできたのに、今日はできないということがあります。

3、血管が細いとどうしてできないの?

献血の時に使う針は、検査の時と違って、太いです。 血液を固まらせずにある程度の量を安全に頂くために必要なことなのです。 腎臓の透析の時も同様な太さの針が使われています。 単純には、血管の太さは、針の太さ以上が必要です。 太さ、細さだけでなく、血管を流れている血流の状態を血管の張りなどで判断させて頂いています。 血管の状態が悪いときに、無理をして針をさすと、神経損傷、動脈穿刺、など 思わぬ事故(副作用)に繋がりますので、献血はできません。 せっかくのお気持ちですけれど、ご理解くださいね。

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