■献血前に理解され、納得されてから献血して頂くことが重要です。

つまり「インフォームドコンセント」です。内容は下記の通りです。ポイントをかいつまみますと、
副作用がある 献血することで献血者の方にマイナスとなる事故(副作用)があるということ
血液検査をします 他人に知られたくないプライバシーの分野に関わる検査を行うということ
輸血に使えない せっかく献血して頂いても輸血に使えない場合もあるということ
輸血できなかった血液を輸血という目的以外の研究や試薬に使わせて頂くことがあるということ
一番大切なのは、「エイズ」にかかっているかどうかを知りたい為に献血してはならないということ エイズにかかっていても、検査にでない時期があります。その間に献血されると、患者さんにエイズをうつす危険があります。その危険をなくす為にできることは、「エイズにかかるような行為をした方は、検査に確実に出るようになるまで1年間献血をしない」ことしかありません。エイズの検査結果をお知らせすると、エイズにかかっているかどうか知りたいので献血をする方がでてしまう恐れがあります。それが検査にでない時期だったために、患者さんにエイズをうつしてしまうおそれがあります。その為決してエイズ検査の結果はお知らせしていません。「かかってたら本当は教えてくれるんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。かかっていた場合、その方の為には教えてあげたいところですが、まったくお知らせしていません。
「エイズにかかっているかどうかは教えて貰えません。けっして、エイズにかかっているかどうか知りたいために献血しないでください」)保健所で無料で匿名でして貰えます。
千葉県内の保健所HIV抗体検査実施一覧(エイズ相談・検査)
平日も遅くまで、土日もしている東京都南新宿検査相談室

献血して下さる皆様へ
  1. エイズ(HIV)検査を目的とした献血はお断りしています。また、エイズ検査の結果はお知らせしていません。
  2. 献血して下さる皆様および輸血を受けられる方の安全を守る目的で、必要な場合、後日ご連絡することがありますので、献血申込書(問診票)には、お名前、生年月日、ご住所、お電話番号を正確にお書きください。ご記入いただいた全項目や献血された血液に関する情報について、プライバシーは厳重に守られます。
  3. 血圧、血液の重さ(血液比重)または血球数を測定したうえで、医師が総合的に献血をお願いできるかどうかを判断します。(献血できなかった方は平成14年度の全国平均で15.5%でした。)
  4. 採血には、400mL献血では10分位、成分献血では40分から90分位かかります。
  5. 採血針等の器具はお一人ずつの使い捨てになっておりますので、器具からエイズや肝炎等が感染することはありません。
  6. 注射針を刺したときの痛みは、すぐにやわらぎます。いつまでも痛みが続いたり、指先まで響くような強い痛みがあれば、直ちにお近くの看護師、医師等にお知らせください。
  7. まれに、採血中や採血後に気分不良やめまい、皮下出血等が起こることがあります。いずれの場合も、直ちにお近くの看護師、医師等にお知らせください。なお、採血に伴う主な副作用の年間発生率は次のとおりです。(平成13年度)  ・血管迷走神経反応(VVR)は約0.7%、皮下出血は約0.2%、神経損傷類似症状は約0.01%。
  8. 献血終了後は、充分に飲み物をおとりになり、充分に休憩してください。充分に休憩され、献血会場を離れた後にご気分が悪くなったりめまいを感じたら、すぐに座るか、横になってください。また、腕の痛みなど何かご心配なときは、直ちに血液センターまでご連絡ください。  なお、献血後に高所作業や激しいスポーツ、自動車の運転等を予定されている方は、献血前にお知らせください。
  9. 採血担当スタッフは、できる限りの努力を重ねていますが、採血装置の不具合や採血キットの不良により、極めてまれに献血していただいた血液が輸血または分画製剤の原料として使用できなくなることが起こります。
  10. 献血していただいた皆様の血液は、輸血を受けられる方の安全のために、次の検査を実施し、不適と判断されれば、輸血に使用されません。血液型(ABO式、Rh式) HBV(B型肝炎ウイルス) 梅毒 ヒトパルボウイルスB19 HCV(C型肝炎ウイルス) 肝機能(ALT) 不規則抗体 HIV(エイズウイルス) HTLV-T(ヒトTリンパ球向性ウイルス-T型) また、献血される方の健康管理にお役立ていただけるよう、血液生化学検査、血球計数検査(400mL献血・成分献血の場合)を実施しております。(検査での不合格率は平成14年度で6.1%でした)
  11. 献血していただいた血液の一部は、輸血の安全性を向上させるために10年間冷凍保管し、厳重に管理いたします。
  12. 9、10の理由で、輸血に使用できなかった血液は、輸血の有効性・安全性の向上のための研究や、安全な輸血のための検査試薬製造等に有効に活用させていただくことがあります。
  13. 献血終了後に「輸血を受けられる患者さんのために」という印刷物をお渡しします。 これをよくお読みの上、思い当たる場合は、必ず本日中に血液センターへお電話をおかけください。

統計は 日本赤十字社血液事業部平成14年統計表によります
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