ALTは肝臓の細胞に多く含まれている物質です。それが血中にたくさんでているということは、肝臓の細胞が壊れていることを意味します。肝臓の細胞が壊れたので、血液中のALTがあがるのです。
まず 肝臓の細胞にとりつくのが好きなばい菌がいます。 (普通風邪のばい菌は のどの粘膜や鼻の粘膜、腸管なんかが好きです) 特に40歳以上で1990年以前の輸血歴のある方、針治療、入れ墨の経験のある方は、何も症状がなくてもC型肝炎ウイルスの検査を受けられることをおすすめします。検査は医療機関及び保健所で受けられます。厚生労働省では、平成14年度から「C型肝炎等緊急総合対策」 として、ウイルス検査を実施しています。詳細をごらんください。 (検査目的の献血はお断りします)
献血でみつかるケースとしては、アルコールの飲み過ぎと肥満が主な原因です。
アルコールや脂肪は肝臓で分解されたり、貯えられたりします。 その摂取量が多いと、肝臓の細胞は働かせられすぎて、黙って死んでいきます。 「肝臓は沈黙の臓器」と言われるように、あまり痛いとか なんだとかいいません。 せいぜい なんか「だるい」かも くらいしか症状としてはあらわれません。
ですからALT値が高いと言われたら、アルコールの飲酒量を減らし、 軽い運動などで肥満の解消に努めて、がまんづよい肝臓をいたわってあげてください。また一度肝炎ウイルスの検査を受けてみてください。
筋肉の細胞にもALTは含まれます。 ですから、前日の激しい運動などでもあがることがあります。 筋肉痛のひどい風邪などでもあがりますので、一過性にあがっていた場合は心配無用です。