Lord of the Pit

トレーディングカードゲーム 「MAGIC:The Gathering」より
1996年 6月 製作 

背景はあまり気にしないこと 当時RPGマガジンかLOGINかLOGOUTの読者位しか知らなかったのではなかろうか、と思われる「MTG」(第4版)から黒の象徴たるクリーチャー(だと思う)、「Lord of the Pit」のコスプレ。ちなみに僕はLOGOUTの読者でした。(休刊になっちゃいましたが)
 MTGは当時ハマリにハマった。元来ボードゲームとかカードゲームは好きだったし、「自分のデッキ」というスタイルがとてつもなく革新的だった。デッキ構築にもつながるが「集める」という行為も麻薬的な魅力だった。学生の身分で当時いくらつぎ込んだものやら。勢い余ってMTGの本を出すこととなり、しかも初めはコピーでサークル会報のようなものを考えていたのだがいつの間にか表紙4Cのオフセット本を出すことになってしまう。それならば僕も衣装を作るか、となったのだが、来年卒業でもあるしおそらく学生最後のコスプレになるだろうと思い、いっちょ派手にやるか!と、つまらぬ気合が入り、LoPの衣装作成とあいなったのでした。製作期間は約2ヶ月、宣言通りかってないほど大掛かりな衣装(って言うかもう衣装じゃないね)が完成。いまだコレを超えるものは作っていない。


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 全体的にはバスマットの裏を剥がしたものを心材として大まかな形を作り、それにエナメルクロスという生地を貼り付けていったもの。アクリル塗料のつや消し黒、オリーブ、ブラウン等でシャドウ部を塗装。下半身は限りなく黒くしたかったのだが時間も予算も切羽詰ってきたのでこんなもの。とくに背面はほとんど塗装されていない。あやや。
 頭部は最初、口の開閉機構を仕込んでいたので大きくなってしまい、肩をすくめないと首の細さが目立って妙なバランスになってしました。横からのアングルは首と背中がフラットにつながって結構ヨイんではないかしら。いまにして思えば尻尾をつけると良かったかも。
 コダワリのポイントとしては4本指であること。これによってヒト形ではあるがヒトではないクリーチャーとしてのアイデンティティを持たせてある。ホントかよ?!  おかげで着る方は大変。って、着たのオレだが。両目はLEDが埋め込んであり赤く発光。
 「LoPって真っ黒な印象があるんだけど」とよく言われたが、僕のイメージでは「傍目には黒いのだが光のあたり具合で赤く見える」感じなんですね。この衣装はまったくそう見えませんが(笑)。どちらかといえばデストロイアを参考にしていたましたね。




イケニエくれなきゃブン殴る!

想像がつくかと思いますが非常に暑いです。中に汗が溜まるほど。手間ヒマ予算かけた割にイベントで着たのは1度きりでした。学校で真冬にもう一回着たりも。