MALICE MIZER

1/10 フルスクラッチ
01年 7月 製作




全高60cm 超絶ヴィジュアルバンド、MALICE MIZERです。もう活動はしていないのが残念でなりません。
「白い肌に狂う愛と悲しみの輪舞」の衣装での立体化です。新ヴォーカルのklaha参加の記念すべき名盤です。衣装もグッとゴシックらしく、かなりいい感じです。プロモ映像でくるくる回るmana様にはこめかみにチョップを受けたような衝撃がはしりましたね。
 最初はmana、yu〜ki、koziの3人で製作の企画は始まったのですが、最初はシルエットや目しか登場していなかったkalahaもすっかりMALICE MIZERの一員となったので、急遽製作することにしました。Klahaだけ2階にいるのは基本的には「薔薇の聖堂」のポスターのイメージで作っていたうえ、正式加入前の3人+シルエットといった写真や「薔薇の聖堂」ライブでバルコニーで歌っていたklahaのイメージが強かったので3人から一歩引いた感じでレイアウトしました。
 人形一体のサイズは約180mm。かってないほど気合を入れて作ったため全高650mmという大物になってしまいました。JAF-CON Xの模型コンテストノンジャンル部門の参加作品ですが、ベースのサイズは450×300mmの制限があったため、結果として縦にひょろ長い作品になってしまいました。今回自分で撮影してみてよくわかりましたが、ごめん、大きすぎたわ、コレ。引かないとファインダーに収まらないわ、背景は足りなくなるわと、大変でした。

Klahayuki,mana,kozi
 材質は相変わらずファンド。スカルピーを使ってみたかったのですが慣れない素材を使うのも何だし、なにより「温度調節のできるオーブン」が無いので(台所にはありますがそれは食べ物に使うものですし)素直に使い慣れたファンドにすることにしました。ちょっと気取ってスーパーファンドなんてものを使ってみたのですが、イイですねえ、これは。ファンドより随分と扱いやすいです。お気に入りに追加ですね。今更でなんですけど。
 全体的に白黒ツートンで構成されていますので全員衣服(特にフリル部)の白と肌の白に差をだそうと、白でも服は暖かめ、肌は冷たい感じにと変化をつけてみました。髪はklaha以外はパール塗装です。MALICE MIZERの写真はエフェクトが掛かった写真が多いので資料ごとに質感やイメージが違うので最終的には僕個人の好みで仕上げているところが多いです。(意訳:似ていない)





Klahayukimanakozi
Klaha yu〜ki mana kozi




うしろ 背面は墓石調に仕上げています。最初はR.I.P.とだけ刻むつもりでしたが芸がなさそうだったのでMALICE MIZERの文字と薔薇の紋章(「薔薇の聖堂」での薔薇窓です)を刻んでみました。
このディスプレイ台は木材から作ったのですが、鋸と金槌は夜に使うわけにもいかないので(鋸はいいかな?)厄介でした。しかも手間をかけた割にたいして出来が良いわけでもなく、サイズだけが大きくなって写真には撮り辛い、移動は大変、飾り場所に困ると何もいいことが無いですね。(実際、僕自身も人形だけ飾っていてこの台は捨てる一歩前みたいな状態です(;;)



全員集合! ズギャッ!夢の共演、幻の集合写真。へんな意地はらずに素直にこんなレイアウトにしておけばよかったですねぇ。コンパクトにまとまってるし、ベース作成のための費用や時間も有効に使えたのでは・・・・・。
うああぁ、もう何も言わないでおいてください。

「2階建ての室内」というコンセプトを思いつい(てしまっ)た瞬間、「墓穴を掘った」んでしょうなあ、やっぱり。