「彼は、本庁出身組と呼ばれる班長直系の部下を束ね、特車二課整備班・風紀粛正統制委員会を直ちに編成。自ら突撃隊長となって血の粛清に乗り出したのだった。 「タレコミやスパイの横行、時に破滅した二重スパイの悲劇をそのエピソードに加えつつ、後に「黒い十月」と呼ばれたそれは、シバシゲオ、一世一代の狂気の弾圧であった。 「機動警察パトレイバー」新OVAシリーズ第8話、「火の七日間」です。 いや、この話大好きなんです。展開が重くて真面目なわりに内容の方はまるっきり馬鹿馬鹿しくて(笑)。 上のドイツ語は辞典と首っ引きで単語だけずらずら並べたものなのでメチャクチャいい加減です。一応「特殊車両科二課整備班 風紀粛正統制委員会」と書いたつもり。多分合っていません。 服装は通常整備班の人たちの着ている白ツナギが黒いもののようでした。ですから帽子に付いている徽章は金の桜の代紋です。シゲさんはこの黒整備服の上にコート、制帽を付けているようです。ですからブーツは編み上げの半長靴、といいますか安全靴ですね、おそらく。作中ですとリングシューズのようなディティールでしたが(笑)同様の理由で手袋も白手袋ではなく軍手だと思われます。 シゲさんのベルトバックルですが作中では四角いバックルだったのですが、それですとSSの下士官用バックルですので上官用バックル(丸型)に変更しました。コートの袖章も作中では左右両方に付いていたようですが、右袖だけに変更。どーでもいいですけどシゲさん、ここまで決めるならたすきベルトもして欲しかったです。 この回はシゲさんが主役といっても過言ではなく、劇中シゲさんの過去にも軽く触れられており、特車二課へ配属された時の状況や、現在の位置や関係を築くまでの姿がおぼろげながら把握できる回でもあります。シゲさんファンには見逃せない貴重な一本です。内容は無茶苦茶だけど。 ちなみにこの回の脚本は押井守氏。運動・闘争用語が頻出します。この話のほとんどが古川登志夫氏(遊馬?)によるモノローグのようなナレーションを背景に進行し、かなり異色な印象をうけます。オチがちょっと弱いような気もしますが、異様に可笑しい本編のあとだからしょうがないですかね。 |
シゲさん (「火の七日間」Ver.) 「機動警察パトレイバー」新OVAシリーズ |