第8回 LIVEレポ第三回 「2000.7.30 人間椅子 怪人20面相ツアー最終日」
最近、人間椅子が「カリスマバンド」と化しているらしい。それを裏付けるようにいつものWESTではなくキャパの多いEASTでのLIVE、そして見なれない人々がこのバンドの上昇を示していた。
映画のサントラのようなSEが流れ出し、「怪人20面相」が始まるともはや彼らの世界。相変わらず一曲目の音バランスは悪いものの、トリオの醍醐味である三身一帯の演奏が最近円熟しており、観客を引き込んでいた。
2曲目は「幸福のねじ」、歓声が大きく挙がる。後藤マスヒロのDrはオリジナルにはない怒涛のフィルで曲のHEAVY化に重要な役割を果たしていた上、以前のような不安定さが後退している。この男のBANDへの溶け込みが今の椅子の凄みを引き出している事を感じた。
鈴木研一のBASSは更に歪みと重さを増し、歌唱力もあがり、その出で立ちや立ち振る舞いはもはやカリスマを帯びてきている。和嶋慎治はMCでは相変わらず素で語るものの、SGを自由自在に操り、タメはもはや職人と言えよう。ニューアルバムでは大正浪漫なGUITAR SOLOも多く、彼の魅力が堪能できる。
最終日と言う事からなのかセットは新旧織り交ぜた構成、これが新しいファンには少々受け入れられず、フロアの盛り上がりは今までの程ではない、しかし、意外な曲が挙がるたび歓声を挙げていたのは古くからのファンであろうか。
本編最終曲はアルバム通り「大団円」、そしてアンコールはもはやおなじみの1stでは「針の山」、そして2ndではSLASHシリーズ最新作「地獄風景」で終わる全力疾走。2時間半にわたるLIVEが終わった。
今回は今まで見てきた中で一番HEAVYな出来であった。それはBANDが次のステップを踏み出した事を感じた瞬間でもあった。
今の椅子は見なきゃ損、そう他人に言いたくなる。
セットリスト
1.怪人20面相
2.幸福のねじ
3.賽の河原
MC
4.楽しい夏休み
5.蛮カラ一代記
MC
6.芋虫
7.亜麻色のスカーフ
8.あしながぐも
9.心の火事 (D TUNE)
10.時間を止めた男
11.暗い日曜日
MC
12.名探偵登場
13.あやかしの鼓
14.天国に結ぶ恋
15.地獄
16.大団円
1st アンコール
1.九相図のスキャット
2.針の山
2nd アンコール
1.地獄風景