蘭陵王

羅陵王、陵王ともいう。左方、走り舞、舞人1人。

中国、南北朝時代の話として、北斉に蘭陵王 長恭という王がいた。長恭は才智、勇武共に勝れ、その顔が秀麗だった。そのため軍陣に望む時、部下が戦をしないで、王を見ようとしたので、王は常に出陣の際、獰猛な仮面を被った。

ある時、周の軍と城下で対陣した。長恭は敵の中に深入りして奮闘し、大変苦しんだ。しかし、部下はそれが王であることを知らないので、助けようともしなかった。そこで王が面を脱いで顔を現したため、城兵は驚いて救援に赴き、周軍を破った。斉人はこれを荘とし、この曲を作り、「蘭陵王入陣曲」といった。王の指麾撃刺の状に象ってこの舞を作ったところ、世は平和で、国土は豊かになったと伝えられている。なお、手に持つ桴は鞭を擬らえたものである。
その他の写真及び動画
なお、北畠顕家が舞ったのは陵王の荒序であるので、写真の面とは趣が違うらしい。
http://blog.livedoor.jp/kasama529/archives/51525119.html
ちなみに平成17年(2005)の大河ドラマ『義経』のオープニングの一部に、厳島神社を背景とした陵王の舞が使われていた。

 参考資料:厳島神社発行の絵はがき
        「春日大社の舞楽面」(春日大社宝物殿)

補足: 厳島神社で陵王の舞が奉納されるのは、桃花祭(4月)、推古天皇祭遥拝式(5月)、市立祭(7月)、菊花祭(10月)、天長祭(12月)、元始祭(1月3日)です。
その他、厳島神社を訪れた時に、丁度、婚礼があり、その婚礼を挙げられる方が、舞楽奉納をお願いされていた場合、お相伴にあずかれることがあります。