渓流の水生昆虫とイワナ調査

調査 巽、長坂、田口

牛伏川砂防改修部調査(2009.4.26〜4.29)(NEW)

1.大沢川(牛伏川支流)(2009.4.26)

PH7.9

カワゲラ類 
・カミムラカワゲラ
・ウエノカワゲラ
・フタスジクサカワゲラ
・オオクラカケカワゲラ
・セスジミドリカワゲラ属の1種
・ミドリカワゲラ属の1種

カゲロウ類
・フタスジモンカゲロウ
・クロマダラカゲロウ
・オオクママダラカゲロウ
・エルモンヒラタカゲロウ
・トビイロカゲロウ
・ウエノヒラタカゲロウ
・コカゲロウの1種
・オオマダラカゲロウ
・フタマタマダラカゲロウ?(未成熟で不明)
・ナミヒラタカゲロウ

トブゲラ類
・エグリトビゲラ
・ウルマーシマトビケラ
・コカクツツトビケラ
・ヤマトビケラ、ナガレトビゲラ属の1種
・ムナグロナガレトビゲラ
・マルツツトビゲラ属の1種


・ヘビトンボ
・サワガニ
・サナエの1種
・ウズムシ
・クロヒメガガンボ
・キリウジガガンボ
・プラナリア
・ミズミミズ 

2.大沢川(支流)と牛伏川(本流)の合流点(2009.4.26)

カワゲラ類
・オナシカワゲラ、
・オオクラカケカワゲラ、
・カミムラカワゲラ、
・ウエノカワゲラ、
・フタスジクサカワゲラ、
・ノギカワゲラ、

カゲロウ類
・オオマダラカゲロウ、
・クロマダラカゲロウ、
・エルモンヒラタカゲロウ、
・コカゲロウ属の1種、
・ユミモンかナミヒラタカゲロウ、
・コオノマダラカゲロウ、
・トビイロカゲロウ、

トビゲラ類
・ナガレトビケラ属の1種、
・ヤマガタトビイロトビケラ、
・ウルマーシマトビケラ、
・ヤマトビゲラの1種、
・コカクツツトビゲラ、


・キリウジガガンボ、
・クロヒメガガンボ、
・サナエの1種、
・ヘビトンボ、
・サワガニ、
・ミズミミズ、
・ウズムシ、
・アミカ、

3.牛伏川 水管橋付近(2009.4.29)

調査 田口康夫

カワゲラ類
・ウエノカワゲラ、
・カミムラカワゲラ、
・ノギカワゲラ、
・フタスジクサカワゲラ、
・オオクラカケカワゲラ

カゲロウ類
・フタスジモンカゲロウ、
・オオクママダラカゲロウ、
・クロマダラカゲロウ、
・トビイロカゲロウ、
・ホソバマダラカゲロウ、
・エルモンヒラタカゲロウ、
・ナミヒラタカゲロウ、
・フタマタマダラカゲロウの未成熟?、
・ミツトゲマダラカゲロウ、
・コカゲロウの1種、

トビゲラ類
・ヒロアタマナガレトビゲラ、
・キタガミトビケラ、
・コカクツツトビケラ、
・ヤマトビゲラの1種、
・ニンギョウトビケラ、


・ブユ、
・キリウジガガンボ、
・クロヒメガガンボ、
・ウズムシ、
・ユスリカの1種、
・ヘビトンボ、
・サワガニ、
・ミズミミズ

ノギカワゲラがよく網に入ったことから、この時期にはまだ飛沫の当たる石面には全てあがっておらず水中にいると思われる。石面には前回より多少多く見られたので、夏に向かって石面に移動する固体が増えていくものと思われるので確認すること。
カミムラカワゲラとウエノカワゲラの両方の特徴を持った個体がいて判定に困った。まさか掛け合わせがあるのか不思議。


薄川、石切場からの沢 (2000、3、29)

調査 田口康夫

 ワサビ畑への橋より上流300mまで放流イワナがいる。数多い。
 下流側二俣、左沢(大カーブを横切る小沢)には稚魚(3〜4cm)が多くいた。白斑大きく、紅斑薄く大きい。
 この橋より上流ですくう

  1、オオマダラカゲロウ
  2、ミヤマタニガワカゲロウ
  3、クロマダラカゲロウ?に似ている
  4、ウエノヒラタカゲロウ(尾2本)
  5、カミムラカワゲラ
  6、ノギカワゲラ*1(他よりも多く見られる)
  7、ナガレシマトビゲラの一種(尾爪一つ)
  8、ヤマトビゲラ
  9、マルバネトビゲラ
 10、ガガンボの一種
 11、ナガレアブの一種
 12、マルツツトビゲラ
 13、ニッコウイワナ
 14、サンショウウオ

 *1 希少種


・大沢川中沢右の沢、奥二股合流点前後 (2000,4,21)

調査 田口康夫

 イワナ奥二股まで生息している。これより上流は未調査。
 白斑やや小さく、紅斑やや濃く白斑より小さい、斑紋は背中まで回っている、写真有り

  1、フタスジモンカゲロウ
  2、ウエノヒラタカゲロウ (長い尾二本)
  3、オオマダラカゲロウ
  4、カミムラカワゲラ
  5、カワゲラ(6mm黒褐色 尾2本5〜6mm 触覚6mm 羽4枚)の一種
  6、フサオナシカワゲラ
  7、オナシカワゲラ(5mm)の一種
  8、ヤマトビゲラ
  9、マルツツトビゲラ
 10、クロツツトビゲラ
 11、ナガレアブの一種
 12、ガガンボ
 13、サンショオウオ(多い)
 14、ニッコウイワナ


・薄川わるい沢  (2000,4,27)

調査 田口康夫

(1) 第三二股左沢
 同右沢70mまでイワナ確認、白斑小さく、紅斑も1/2と小さいが側線よりしたに集中、背面には縞がなくヤマトイワナに似ているがニッコウイワナの在来種と思われる。右沢上流は調査してない。 写真有り
(7月14日)第3二股右沢にはいる。第4二股右沢上流1425mまでイワナ確認、滝がないので最源流部までいると思われる。白斑1~2mm、紅斑3mmと白斑の4倍くらい、頭部と背びれ間には縞無し、背びれと尾間には白斑縞有り、腹部は紅色である。

  1、オオマダラカゲロウ
  2、アカマダラカゲロウ
  3、ヒメヒラタカゲロウ?
  4、ヒメフタオカゲロウ
  5、ノギカワゲラ
  6、トワダカワゲラ*2
  7、フサオナシカワゲラ
  8、オナシカワゲラ
  9、カミムラカワゲラ
 10、ヤマトビゲラ
 11、マルバネトビゲラ
 12、ナガレトビゲラの一種
 13、ナガレアブ
 14、ガガンボの一種
 15、ヘビトンボ
 16、イワナ

 *2 希少種

(2)第4二股右沢上流(1425m)
  1、オオマダラカゲロウ
  2、ノギカワゲラ
  3、トワダカワゲラ(第4二股左沢6m上流の主流中)
  4、コカクツツトビケラ
  5、マルツツトビゲラ
  6、ヤマトビゲラ
  7、オナシカワゲラの一種?(尾に毛有り、第9節が長いが腹板は大きくない)
  8、マルツツトビゲラ型の小型6~7mm
  9、ナガレアブ
 10、ガガンボ
 11、サンショウウオ(多い)


・薄川穴口沢奥二股右沢上流 (2000.5.25)

調査 田口康夫

99年6月の大雨による土石流によりイワナ、水生昆虫が大きく減る。二股まではイワナ確認。白斑小さい、紅斑1/2側線のしたに集中、背中背びれより尾側に縞有り、同頭側には無いか、かなり薄い。 写真有り

  1、ミヤマタニガワカゲロウ
  2、ヒメフタオカゲロウ
  3、ウエノヒラタカゲロウ
  4、オオマダラカゲロウ
  5、トワダカワゲラ
  6、カミムラカワゲラ
  7、オナシカワゲラの一種
  8、アムールエグリトビゲラ
  9、ヤマトビゲラ
 10、クロツツトビゲラ
 11、マルツツトビゲラ
 12、ウルマーシマトビゲラ
 13、トランスクイラナガレトビゲラ
 14、ヘビトンボ
 15、ガガンボの仲間
 16、ニッコウイワナ
 17、サンショーウオ


薄川穴口沢奥二股左沢  (2001.4.26)

調査 田口康夫

  1.カミムラカワゲラ 
  2.ナミヒラタカゲロウ 
  3.マエグロヒメフタオカゲロウ 
  4.マルバネトビゲラ 
  5.ヤマトビゲラ 
  6.アミメカワゲラ? 
  7.ヒロバカゲロウの一種 
  8.ミジカオカワゲラ

 渓は狭く岩肌がせまる、川沿いは広葉樹、上はカラマツが多くなる


・薄川 扉ワサビ沢 2000.6.18

調査 田口康夫

イワナ
 イワナは昔の宿舎の二股右沢(1420m)まで確認する。これより上流は調査してない。左沢は上流300mまで見るが確認できず。去年6月大雨による土砂流出でいなくなったと思われる。下流1.5m滝の下の二股左沢も渓相は良いが上流300mまでに確認できず。去年の土砂流出の影響と思われる、両沢共に滝が無いので時間がたてば回復していくとおもわれる。水生昆虫はすでに回復している。 紅ハンは側線の下に集中、白斑の約2倍、背びれと頭の間には縞模様無し背びれと尾の間にはうすく縞模様がある。腹は紅く染まっていないものが多い。

  1、オオマダラカゲロウ(多い)
  2、アカマダラカゲロウ
  3、ウエノヒラタカゲロウ(尾二本)
  4、ヒメフタオカゲロウ
  5、マエグロヒメフタオカゲロウ
  6、コカゲロウかフタオカゲロウに似ている、10mm尾3本中短く毛無しでまだらがない
  7、ムラカミカワゲラ
  8、トワダカワゲラ(1200m位から上流と小さな湧水流、1.5m滝下左沢で確認)
  9、ノギカワゲラ(1.5m滝より上と右沢で確認)
 10、アムールエグリトビゲラ
 11、ナカハラシマトビゲラ
 12、コカクツツトビゲラ
 13、マルツツトビケラ
 14、ヤマトビケラ
 15、ナガレトビケラの一種
 16、ナガレアブ
 17、ガガンボ
 18、ウズムシ
 19、コガシラミズムシの一種か?
   (長触覚2本これを挟むように短いのが片方2本計4本、足爪2本、3〜4本のエラ毛が各腹部(7コ)から出る)
    サンプル有り
 20、サンショウウオ(多い)
 21、イワナ
 22、コグサミドリカワゲラモドキ?

 此の流域の森林はしっかりしている、多くは一斉造林期のカラマツ林に広葉樹、ツガ、サワラなどが混ざる。渓流沿いの植物はコケ類も含めて豊かである。


・薄川 桧沢(扉) 2000.06.22 

調査 田口康夫

イワナ
 2m滝の上流から源流(1600mまで確認)まで生息している。5cmくらいの稚魚がかなり多かった。湧水流れが多く産卵場が随所にある、また滝がないので大きなものは産卵を終えれば下ってしまうのか全くすがたを見なかった。紅斑は側線の下側に集中する大きさは白斑の2から3倍、背面の縞模様は殆どなく背びれと尾の間にごくうすく見られる。腹部は紅色かかっているものが多い。

  1、カミムラカワゲラ  
  2、トワダカワゲラ
  3、ノギカワゲラ
  4、オナシカワゲラ?(口器がするどいので?)
  5、ウエノヒラタカゲロウ
  6、オオマダラカゲロウ
  7、フタスジモンカゲロウ
  8、マエグロフタオカゲロウ
  9、エルモンヒラタカゲロウ(尾が長いのでウエノヒラタにも似ている)
 10、ヤマトビゲラ
 11、マルツツトビゲラ
 12、アムールエグリトビゲラ
 13、ナガレトビゲラの一種
 14、トランスクイラナガレトビゲラ
 15、ナガレアブ
 16、ガガンボ
 17、サンショウウオ
 18、ナガレタゴガエル
 19、カワネズミ
 20、ニッコウイワナ

 本流沿いでの崩落部(小2、中の小1)が少なく、森林はカラマツが多く、沢沿いはサワグルミ、ミズナラ、オヒョウなどの広葉樹に覆われており安定した沢である。谷沿いは大きな苔の付いた石がゴロゴロしている。


・薄川北沢(駒込林道分岐) 2000.7.1

調査 田口康夫

イワナ
 入り口の1m滝まで確認(写真)する、白斑が大きく放流イワナである。1200m以上では確認できず 。駒込第一橋の上流二股左沢2m滝の上で在来イワナ確認する。
白斑が1,2mmと小さく、紅斑は白斑の4から5倍側線のの下側に集中する、背面は褐色が濃く頭部から尾にかけて薄い点模様がでる。腹部は紅色がかっている。北沢水系は白っぽいヤマメのような色のイワナである。
7.27 1450mでイワナのあたり確認するが釣り上げることできず。数は少ないが三俣よりも上流での生息確認をする。 

1380m地点で採取
  1、オオマダラカゲロウ  
  2、ウエノヒラタカゲロウ  
  3、トビイロカゲロウに似る(まん中の尾短く毛がない)
  4、フタスジモンカゲロウ
  5、ナガレトビゲラの一種
    14mm(トワダとヤマナカに似ている、頭濃いオレンジ色、尾爪に歯が一本、大顎鋭い身体は全体に黄白色)
  6、ウルマーシマトビゲラ(頭部に紋様有り、毛がある)
  7、クロツツトビケラ
  8、マルツツトビケラの小型(6mmカラと同じ長さの細棒を一二本付けている)
  9、コカクツツトビゲラ
 10、ヤマトビゲラ
 11、トビケラの一種
 12、ナガレトビケラの一種(ムナグロに似る、19mm尾爪に歯1本、房毛無し、脚爪に歯無し、顎鋭い
 13、マダラカゲロウの一種?(14mm尾3本、脚細い、頭部まん中に1本の突起有り、腹部にエラがある、オオクマに似ているが源流部にいるところが違う)
 14、ムラカミカワゲラ
 15、フサオナシカワゲラの一種(首部裏側にバナナ状3本くらいのエラ有り、短い尾に毛がある)
 16、ミドリカワゲラ?
 17、トワダカワゲラ(三俣の左沢主流の中で取る)
 18、ノギカワゲラ(多いが6mm位と小型)
 19、サツキヒメヒラタカゲロウに似る(頭部まん中に白い菱形マーク有り)
 20、ウズムシ
 21、ナガレアブ
 22、ブユ
 23、ミミズ
 24、サンショウウオ
 25、イワナ

 源流部になるに従いトワダ、ノギカワゲラ、オオマダラカゲロウ、クロツツ、マルツツ、ヤマトビゲラなどが多くなる。トワダカワゲラは主流の中でも見られるようになる。水温は6度くらいだと思われる(手が痛くなる)


・島々谷北沢6号砂防ダム予定地上流1km以内 2000.6.28

調査 田口康夫

イワナ
 殆どが放流イワナに変わりつつある。99年6月大雨(約200mm)の土石流による影響で数を減らしている。流されたイワナは二股より下流に生息している。(30cm以上4匹26cm5匹を釣り確認する。)砂防ダムにより再度の遡上が阻まれている。

  1、ウエノヒラタカゲロウ
  2、クロマダラカゲロウ
  3、オオマダラカゲロウ
  4、フタスジモンカゲロウ
  5、コカゲロウ
  6、カミムラカワゲラ(湧水流の中)
  7、トワダカワゲラ
  8、コカクツツトビゲラ
  9、マルツツトビケラ
 10、ヤマトビケラ
 11、アムールエグリトビゲラ
 12、シマトビゲラの一種
 13、ヒロアタマナガレトビゲラ(尾爪1本歯無し頭部に多数の点有り)
 14、ナガレアブ
 15、ブユ
 16、ガガンボ
 17、ユスリカ
 18、ウズムシ
 19、ウルマーシマトビゲラ  
 20、サンショウウオ
 21、イワナ

 岩壁には11種くらいの地衣類が見られ、水の滴る岩肌には10種類以上のコケ類や親水性の植物がはえ谷の景観を際だたせている。

コケ類
  1、トサカホウオウゴケ
  2、ヒメホウオウゴケ
  3、コウヤノマンネンゴケ
  4、クジャクゴケ
  5、ミズシダゴケ
  6、ヤノネゴケ
  7、イワダレゴケ
  8、シノブヒバゴケ
  9、コツボゴケ
 10、11、ゼニゴケの仲間2種
 12、(オオかトヤマ)シノブゴケ 他不明9種 計21種確認


・薄川北沢の左沢 2000.7.6

調査 田口康夫

イワナ
 1150mまで確認。1110mに8m堰堤あり、道路もある従って放流魚の可能性もある。ゴーロ状の沢なので滝が多く交流しにくい事から在来種のいる可能性もある白斑1~2と2~3mmの2種、紅斑も同じくらいの大きさで側線の下に集中する。背面は全体にはっきり縞があるものと背びれと頭間に縞のないもの(薄川水系在来種)の2種を確認(写真)。腹部は多くが紅色がかっている。体色は全体に白っぽい。

  1、カミムラカワゲラ(多い)
  2、ノギカワゲラ(1150m)
  3、ミドリカワゲラの一種
  4、ウエノヒラタカゲロウ
  5、フタスジモンカゲロウ
  6、オオマダラカゲロウ
  7、ユミモンヒラタカゲロウに似る(ユミモンが無い、尾2本、目が大きい)
  8、ヒメフタオカゲロウに似る(尾3本まだらが無い、中のが短い、鰓は1枚)
  9、トランスクイラナガレトビケラに似るが(頭部オレンジ色、首の付け根に黒色の輪有り、胴部薄黄白色、尾爪に歯無し)
 10、コカクツツトビゲラ
 11、マルツツトビゲラの小型6~7mm
 12、ヤマトビケラ
 13、アムールエグリトビケラ
 14、ナガレトビケラの一種(15mm尾爪の歯一本、房無し)
 15、クロツツトビゲラ
 16、ウズムシ
 17、ナガレアブ
 18、ブユ
 19、ガガンボ
 20、サンショウウオ(多い)
 川沿いは広葉樹、流域はカラマツが多い、ゴーロ状の続く沢である。


・梓川奈川大寄合沢 第3谷止工の下まで、(H:10m昭和54年林野庁薮原営林署)(2000.7.13)

調査 田口康夫

写真有り

イワナ
 白斑小さい1~2mm、紅斑は白斑の2~3倍側線の下に集中、背中全体に縞がでている。腹部は白いものが多い。写真有り

  1、ヒラタカゲロウの一種(白色、尾2本毛無しで長い)
  2、オオマダラカゲロウ
  3、フタスジモンカゲロウ
  4、コカゲロウの一種(5mm尾2本毛無し)
  5、ウエノヒラタカゲロウ
  6、カワゲラの一種(頭部前半分が黒い、尾2本毛有り、触覚、身体、尾の長さが同じくらい)
  7、ノギカワゲラ
  8、ミドリカワゲラの一種
  9、カワゲラの一種(4mm黒茶色)
 10、カミムラカワゲラ
 11、シマトビゲラ(頭に薄い縞有りウルマーに似ている)
 12、トワダナガレトビゲラ
 13、コガタシマトビゲラの一種
 14、マルツツトビゲラ型で小さく枝か針葉樹の葉を1〜2本付けている、8mm
 15、ヒゲナガカワトビケラ
 16、ナガレアブ
 17、ムカシトンボ
 18、テプラ属の一種
 19、コカクツツトビゲラ
 20、ヤマトビゲラ
 21、カワネズミ

 ムカシトンボ、ノギカワゲラ、カワネズミなど希少種が確認できた。


・島々谷南沢一ノ沢 2000.7.21

調査 田口康夫

イワナは白斑が大きく背面全体に白斑模様がでている。8m滝まで確認。多分放流魚だと思われる。

  1、オオマダラカゲロウ  
  2、ウェノヒラタカゲロウ
  3、コカクツツトビゲラ
  4、マルツツトビゲラ
  5、チィプラ属の一種
  6、カミムラカワゲラ
  7、ミドリカワゲラの成虫
 水生昆虫の種類が少なかった。


・薄川 栃木沢 2001、4、6

調査 田口康夫

イワナは2.5m滝まで確認するが、この上流は確認できなかった。10cmくらいのものであるが白斑が大きく(目の二分の一)背中まで回っている。数は非常に少なく一匹確認できただけ。本流とのつながりがマンホールで滝状になっているのでイワナが遡ってこれない。

  1、アカマダラカゲロウ 
  2、オオマダラカゲロウ 
  3、クロマダラカゲロウ 
  4、トゲトビイロカゲロウ 
  5、マエグロヒメフタオカゲロウ 
  6、ヒメヒラタカゲロウ(尾3本毛無し) 
  7、ウエノヒラタカゲロウ(尾2本毛無し、尾と身長同じ長さ) 
  8、オオクママダラカゲロウ(尾3本節状に毛が生えている、胸部に突起がある)
  9、フタスジモンカゲロウ 
 10、ミジカオカワゲラ 
 11、カミムラカワゲラ 
 12、オナシカワゲラ 
 13、ウルマーシマトビゲラ 
 14、コカクツツトビゲラ 
 15、ヤマトビゲラ 
 16、トワダナガレトビケラ 
 17、クロバアミカ 
 18、ヒメサナエ 
 19、ガガンボ 
 20、ウズムシ 
 21、ブユ 
 22、ナガレアブ 
 23、マメムシの様な物 5mm
 24、サンショウウオ


・薄川桧沢       2001、7、5

調査 田口康夫

イワナ
水量が少ないが10cmくらいのイワナが多くいる。産卵のための沢のようだ。白斑が目と同じから2分1で背までしっかり付いているニッコウイワナ。

  1、ミツトゲマダラカゲロウ 
  2、フタスジモンカゲロウ 
  3、マエグロヒメフタオカゲロウ 
  4、コカクツツトビゲラ 
  5、アムールエグリトビゲラ(頭部背面すじ有り) 
  6、ヤマトビゲラ 
  7、シマトビゲラの一種 
  8、マルツツトビゲラ 
  9、ヤマトカワゲラ(エム線無く赤みがかかっている) 
 10、カミムラカワゲラ 
 11、チビノギカワゲラ?(標本) 
 12、クロヒメガガンボの一種  
 13、サンショウウオ


・薄川扉上流朱沢

調査 田口康夫

 入り口に昭和35年生12m級砂防ダムが2基ある、水は共に伏流している。大崩落地が右岸側に4カ所ある、いずれも道路が原因の崩れである。イワナは確認できず、しかし崩壊場所より上流はきれいな渓が続く。

  1、フタバコカゲロウ属 
  2、ヤマトビゲラ 
  3、タニガワトビゲラ属の一種(袋状の泥の固まりのような巣) 
  4、シマトビゲラの一種 
  5、カミムラカワゲラ 
  6、ミネトワダカワゲラ(1300m地点の本流) 
  7、コカクツツトビケラ 
  8、サンショウウオ


・薄川 辰巳沢 2001、7、19

調査 田口康夫

  1、ナミヒラタカゲロウ 
  2、フタスジモンカゲロウ 
  3、ノギカワゲラ 
  4、カミムラカワゲラ 
  5、タニガワトビゲラ 
  6、クロツツトビゲラ 
  7、ヤマトビゲラ 
  8、コカクツツトビゲラ 
  9、マルツツトビゲラ 
 10、ウルマーシマトビケラ 
 11、ナガレアブ 
 12、ウズムシ 
 13、ハコネサンショウウオ 
 14、ナガレタゴガエル

イワナは本流合流点から数十メートルしか確認できない。(放流ものニッコウイワナ)
年寄りに聞けば昔は沢山いたという。本流とのつながりがコンクリート土管のため生態的連続性が途絶えている。また大きな土石流の跡が中流部の取水口まで続いている。カラマツ、スギの人工林が多い、源流域までこれと言った荒れ地はない。


・薄川 大和合沢最源流(林道工事の横切り部水の湧きだし点)  2001、7、19

調査 田口康夫

  1、ノギカワゲラ 
  2、カミムラカワゲラ 
  3、フタスジモンカゲロウ 
  4、クロツツトビゲラ 
  5、ヤマトビゲラ 
  7、サンショウウオ 
  8、ウズムシ 
  9、ハリガネムシ
 渓内はコケとクロクモソウが密集しているが、林道工事ででた土砂が流れ込み渓を埋めている。全体に水量が少なく種が少ない。イワナは確認できず。カラマツの人工林が多い。


・大和合沢中流 (下から二つ目の川横切りより) 2001、8、9

調査 田口康夫

  1、オナガヒラタカゲロウ 
  2、ユミモンヒラタカゲロウ 
  3、オオマダラカゲロウ 
  4、フタマタマダラカゲロウ 
  5、フタスジモンカゲロウ 
  6、コカクツツトビゲラ 
  7、マルツツトビゲラ 
  8、トランスクイラナガレトビゲラ 
  9、ヤマトビゲラ 
  9、ナガレアブ 
 10、甲虫 11、ハリガネムシ 12、イワナ 13、ウエノカワゲラ
イワナは白斑が小さく背びれと尾の間まである。紅斑点は目2分の1くらい。全体にくすんだ色である。カラマツ、ヒノキの人工林が多い。ウエノカワゲラはこの水系で始めての採取とカミムラカワゲラがこの近辺にいなかった。


・大和合沢源流(短い方の林道)2001、9、1

調査 田口康夫

  1、ミネトワダカワゲラ 
  2、カミムラカワゲラ 
  3、タニガワトビゲラの一種 
  4、ナガレトビゲラの一種 5、ヤマトビゲラ 

 水量は極端に少ない。イワナはいない。カラマツ、雑目林が多い。


最終更新日 2009.05.10

Copyright(C) 渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える 1998-2009,All rights reserved