渓流保護ネットワーク 田口康夫
島々谷川の様子を見に行ってきました。今回の梅雨豪雨でかなりやられていました。二俣の手前の道路がすっぽりと無くなっています。この部分を抜けるときは注意して下さい。
99年の時よりは道路の護岸の崩れが多かったです。土砂流出は99年と大体同じです。
今回は水の出方が多かったようで、1号ダムのところが道路すれすれまで水が来た跡がありました。
一番奥のワサビ沢トンネルの前の盛り土(土捨て場)のところ、布団籠(金網)で固めた堤防の上まで流れが来て、上の高い盛り土の一部が持って行かれています。土砂の調節場所としてのこの部分の重要性が明らかになったことを示しています。
今回の被害で新たに分かったことは、一号ダムの上の橋の手前の道路が落ちたことと、二俣手前の道路が落ちたこととの原因が共通していることです。それはそれぞれの崩れたところのすぐ上流側に残土を捨て置き、川幅を狭めた結果絞られた流れが勢い良く向きを変えられ、被災部にぶつかったと考えられます。もし川幅を狭めなければ流れはフラットになり、被災部えの水衝部が緩和されたと思います。土捨て場を造る前は、こんなことが起こった記憶はありません。
もう少し詳しい調査が必要だと考えます。(注 この後 8/15に再調査を行いました)
土砂流出箇所数
道路側 川側 大 4 中 10 小 5 2
※土砂流出の幅
大 31m 22m 23m 19m
中 10数m以下
小 数mまで
護岸(路肩)崩落 9
道表面侵食 3
99年被災とほぼ同じ場所に加え若干増えている。
今回は道路の崩壊規模が大きかった。
写真1 一号ダム上の水の乗り上げ
北沢 6号砂防ダム工事による盛り土の崩れ
盛り土部分の寸法(縦:流れ方向、横:横断方向、高さ:盛り土厚さ)
縦(m) | 横(m) | 高さ(m) | 盛り土の土砂量(立方メートル) | |
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一つ目の橋下 一号ダム上 | 62 | 21 | 1.5〜2.0 | 約1,900〜2,600 |
中 ハンノキ林 | 155 | 23+5(流出した所の推定) | 8.6〜9.1 | 約30,000〜39,000万 |
二俣下 | 66 | 11 | 3 | 約300 |
※二俣下 盛土部分の川幅 9.2m