パレード前集会での大木さんのメッセージ概要
1,長野県では県営ダムの新規着工が凍結され、最終的には中止の向けての方向づけが為されている事。
2,国土交通省が作ろうと計画しているダム計画の中の、長野県が行なおうとしていた利水事業から、長野県は手を引いたこと(戸草ダムの事例)。
川辺川ダム計画に於いては、熊本県が県営利水灌漑事業から撤退するのと同じような事を、既に長野県では行ない始めた。
3,熊本県知事の潮谷義子知事は、本心では「川辺川ダム計画」をしたがっていないのではないか。
ハッキリと「反対」と宣言はしていないが、熊本県の負担(約900億円)は、熊本県の財政にとって相当の重荷になるはずなのだから。
4,1・2・3の事例からは、もう地方自治体のレベルではダムを作るのはやめようと言う動きが出てきているのではないか。
もうダムは地域住民にとってメリットがない事が明らかになってきている。
5,それにも関わらず、国が川辺川ダムを作りたがっている背景には、「熊本県」と言う名の「周辺」の、「人吉・球磨地区」と言う名の「周辺」の、「相良村」と言う名の「周辺」の、「藤田」(「川辺川ダム予定地」)と言う名の「周辺」、これほどまで重層的なまでの「周辺」だからこそ、「中央」の国は「周辺」が抱えている痛みを感じることなく、無神経なまでに強制収用という非民主的な蛮行を行なおうとする事ができるのではないか。
6,私は5のような国の非民主的な態度には憤りを禁じえない。もう「川辺川ダム計画」は「単なる一地方」の問題ではなく、全国的な問題なのである。
私は遠い長野県に住んでいて、私の出来ることには限界があるのかもしれないが、しかし川辺川には重大な関心を抱いているし、出来る範囲であるとはいえ関与していくつもりだ。「川辺川ダム計画」中止に向けて頑張りましょう。
関連情報へのリンク
川辺川パレード(債務と貧困を考えるジュビリー九州))
熊本日々新聞(過去の記事は会員のみ参照可能)