初の砂防ダム視察
「公共事業チェック議員の会」 視察 2002/05/19
この場所は、本来は土石流発生時に遊砂地として機能し、災害防止の役割をもつ場所である。
しかし、ご覧の通り、砂防ダム関連工事で発生した土砂を廃棄しているため、本来とは反対に、
土石流発生時には、ここに廃棄された土砂が下流に流出し、災害の原因となる危険がある。
全国悪行地図に掲載されました(ランキング投票実施中)
超党派の国会議員で構成される議員連盟「公共事業チェック議員の会」が砂防ダムの視察に来られました。現地見学会として中房川の砂防ダムと島々谷の砂防ダム郡を案内しました。中房川には、20基の砂防ダムが入っていますが、吉村前知事時代につくられたダムを見学しました。河川の土砂調節量として機能する遊砂地などに土砂を盛り、見学通路?にしていますが、大雨で、河川のカーブしている部分は流されて下流に多くの土砂を流しました。(こうして下の砂防ダムは埋まって行きます)
参加議員 : 中村敦夫 参議院議員(みどりの会議)、佐藤謙一郎 衆議院議員(民主党)、
岩佐恵美 参議院議員(共産)、保坂展人 衆議院議員(社民)
その他 議員秘書が代理で来られました
写真1 中房砂防ダム 高さ28.5m 堰堤54.8m(左側の階段上の構造物は魚道)
総事業費21億5千7百万円 (魚道 延長180m、幅1m 工費 1億5千万円)
写真2 島々谷
写真3 島々谷第3砂防ダム
・渓の最も景観の良い狭窄部につくられている
・イワナなどの魚類や水生昆虫などの移動を妨げている
・ダム堆砂により親水性の植物や水生昆虫、イワナ、ナガレタゴガエルなどの生息場所や産卵場所が消滅している。
・ダム新設工事による土砂流出で下流の既存ダムの堆砂を早めている。
・魚道を付けることで、環境面でのダムの正当性を主張しているが、魚道として機能しないものが多い。
・砂防ダム建設による防災は莫大な費用と時間がかかる。
(人の住めなかった危険地域に施設や住宅をつくり、莫大な税金を使って守ろうとしている)
記者会見(左 中村敦夫 議員 右 佐藤謙一郎 議員)
参考データ) 砂防事業予算 H13年 4558億円