大型砂防ダムが山岳急流河川に必要?

松島信幸 (伊都谷自然友の会々員)

 [要旨]

中央アルプス・与田切川で現在、進行中の実情について話します。

中ア、きっての急流河川。その象徴は百聞ナギ・オンボロ沢
      南駒ヶ岳(2841m)
      天竜川合流点(520m)‥‥比高2321m
      天竜川までの直線距離‥14km
      天竜川から平均勾配‥・・1/6
      山麓集落まで直線距離‥10km
      山麓からの河床勾配‥‥1/5

最近、死者の出た土石流は、
      1954年=天竜川での釣り人死者4名
      1986年=取水堰工事現場で死者3名

土石流の発進地=百問ナギ
      盆地の底から指呼に見えている
         絶えず拡大する
      ナギの比高=1000m(2700−1700m)

砂防ダムの現状(下流から一天竜川上流工事事務所)
  (高さm)(計画貯砂量m3)(m3/V)
  (県) 坊主平
      飯島‥‥・・20 523.000
  (県) 七久保
      第2‥・・‥23.5(副7) 300.000 1879.7
      第3・‥‥・19(副6) 250.000 188.3
      第4‥‥‥35(副12) 500.000 141.4
      第5‥・・‥30(副13) 620.000 127,3
(建設中)第6‥‥‥40(副14*)407.000  55.8
      セルダム
      取水堰
      (オンボロ沢の堰堤は除く)

実情と問題点をスライドで紹介