風の盆・とトロッコ電車名剣温泉へ

第2部  八尾町 「おわら風の盆」 前夜祭町流し 

      

世界遺産の小さな集落「五箇山」を後に再び東海北陸道を経て、富山市八尾町へと。
八尾町に入り、町の中心地へ近づくにつれてまだ明るいので火は入っていないが「風の盆」と書かれたぼんぼりが、道路の両側に立てられ町じゅう風の盆一色で観光客を迎えている。
そんな情景をバスの中から目にしながらホテルに向かった。
ホテルでは、夕食前のひととき 踊り方を宿泊客に指導をしてくれるというので練習場へ向かった。

  
練習中です。なかなか手と足が合いません、とても難しいものね。

1時間ほどの練習も終り夕食

ご苦労さんでした。乾杯!!

宴会も終りになる頃には日頃の仕事疲れと酒の効き具合で寝ている者もいる。 
                     ある人か言う 日頃の疲れではないよ それは日頃の遊び疲れだよと

賑やかな宴会も時計の針とともに過ぎ、ホテルのステ−ジでは風の盆の踊りが始まっている。
 
聞くところによるとここで唄っている唄方は八尾切っての越中おわら節の名人であるという。
何ともいえぬサビのある高い声と節回しが、地方(じかた)の三味線、独特の胡弓のね、太鼓と良く調和されている
最後に輪踊りで観衆も一体となって踊るのであった。 ここが終わるといよいよホテルのバスで、踊り会場に送迎してくれる。
10分ばかりバスで夜の八尾を案内してくれる。途中、街中で9月1日の本番に備えてか広場で若者が練習をしているのも目に
入ってきた。
バスの終点は、ホテルのみやげ物売店である。なかなかうまく出来ているなと感心した。
ここからが 風の盆 会場ある。 今日は西町での町流しがあるという。
 

越中八尾おわら風の盆は 8月20日〜8月30日まで11日間が前夜祭で11支部が毎日交替で各支部で行なわれ
9月1日〜3日までが本番で県内外から多くの見物客が来るという。ホテルの宿泊料金もこの3日間は平常の倍額である。
今日8月29日は西町通りが会場となっている。バスを降りてすこし歩くと見物客が増えてきた。道路の両側に立てられた
ぼんぼりがよけい雰囲気をかもしだしている。

 

しかし、肝心の町流しは見られないのである。
なぜか? それは見物客が多いからである。折角見に来たのであるから人を掻き分け写真を撮ろうと見えるところまで行こう
と思ってもなかなか行けない。シャッタを切るたびに写るのは人の頭ばかりである。そんな事でやっとのことで踊り手の
見える所まで行くことが出来た。前夜祭でもこんなに見物人が多いのかと驚くばかりである。
本番であれば到底写真など写すことが出来ないのではないかと心の中で思ったりもした。
スピ−カから聞こえてくる、唄い手の声、地方(じかた)の三味線、それに哀愁を感じさせる胡弓の音(ね)
それに合わせる太鼓の音が両脇の家に反射して何とも言えない感じである。暫く、風の盆をじっくり見てみよう

   

 


25歳以下の独身の娘さんでなければこのような着物を着て踊ることが出来ないそうだ。


 やっと一番前で観ることが出来た。 
すごい人、そして右の民家の2階からも、左の民家の2階からも人、人、ひとでいっぱいだ。

 子供も

 

地方(じかた)の皆さん

おわらとは 大きな稲の藁と言う意味で大きなわらが おわらになったという。豊年満作と言うこと、他にも説があるそうだ。
風の盆とは、収穫前の稲に風が吹いて被害を出さないように風の神様を唄や踊りで鎮めることで、富山では休みのことを盆と
いうそうである。
私たちの集落にも、「風まつり」と言う祭りがあり、神社で秋の収穫を祈願する祭礼が今もある。これも風の神を鎮めて豊年を
祈る意味のことであり、日本全国、田舎では少なからずこのような祭りが今も残っているようだ。

歌われよ-わしゃ囃す
 唄で知られた 八尾の町は 盆が二度来る オワラ 風の盆
 八津おわらを しみじみ聞けば むかし山風 オワラ 草の声


越中おわら節 こんな文句が20も30も続く、何時終わるともなく延々と唄い続け本番の9月1日から3日は夜明けまで踊り明かすようである。

  比較的青年の地方が多い だから伝統芸能は絶えないのだろう。

  だんだん踊りの輪が広がり一回りするのに1時間ほどになってきた。毎年ここに来て踊るのが楽しみという埼玉からの
おばさん連中もいた。
奥さんたちだけかと聞くと「旦那は家で留守番よ」と言いながらうれしそうに私らの前を踊り進んでいった。
      
 



丁度、地元の踊り手衆が回って来たので目の前で見る事が出来た。
まだまだ何時まで続くとも分からないがここらあたりでホテルに戻ることにした。
八尾の町はずいぶん高台にあり、帰りは幾段もある階段を下り、町の底を流れる井田川に架かった
禅寺橋を渡ってホテルへと急いだ。

明日は富山城址の傍流れる松川で舟遊覧、そして名剣温泉へとこんな行程になっている。
第3部は、黒部渓谷を中心に編集することとしょう。
 トロッコ電車の旅だ!!