殺める者

その男は、その日のために購入した得物を取り出すと安全装置を外しだした・・・。

そして男はけだるそうに構えるとゆっくりと照準を合わせ、何のためらいも無くその引き金を引く。

2度3度・・・。

まるでそのものがそこに居た痕跡を全て消し去るかのごとく男は引き金を引き続けた。

指先がぬめりを覚える、近すぎたのか・・・。
男はそう思ったが今更それに何の意味があるのかとその部屋の中の別の目標に照準を合わせ引き金を引く。

どれぐらいの時が過ぎただろうか・・・。
男は軽く目眩を起こしそうになりながらも最後のターゲットにむかい引き金を引いた。

そしてゆっくりとその部屋を後にする。
そして男はつぶやく。

「風呂場のカビ取り終了。」