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日本動物看護士の会ニュースレター AUG.1999  編集:おSARUまSTATION


夏も本番まっ盛り、ぎらぎら照りつける灼熱の太陽、うだる熱さで眠れぬ夜、朝早くから鳴き続けるアブラゼミ、

みなさん、夏をいかがお過ごしでしょうか?

病院の中ばかりにいると、冷房病もちょっと心配。だらだらと汗をかくのも、たまには必要・・・。

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OPEN HOSPITAL  オープンホスピタル ―米軍キャンプ編―

《あいはら動物病院 S・Kさん》

私は、動物病院に勤め始めて、三年目になるAHTです。

毎日の病院業務の中で、他のAHTの方々は、どのような仕事をされているのか、とても興味があります。

しかし、残念ながら他の病院内を見学する機会はありませんでした。

そこヘオープンホスピタルのことを知り、早速、応募させていただきました。

さらに今回のオープンホスピタルは、米軍キャンプ内の動物病院という、私には全く未知の世界であり、

是非、参加して、そこで働くAHTの仕事内容や仕事ぶりを見てみたいと、強く思いました。


 見学して、まず感じた事は、数の多さ、大容量の処方食の数など、私には考えられないスケールの大きさでした。

しかし、理想的でもありました。

驚いたのは、薬に関することでした。

動物用の薬も幾つかあり、その中でも錠剤が多く、ほとんどの薬がバラでビンに入っている点です。

私の知る限り、錠剤というのは、十粒入って1シートになっている事が多く、患者さんの体重によっては、

一つ一つ錠剤をシートから出し、分包しなおさなければなりません。

日本の風士やその他の利点から考えると都合がよいのかもしれませんが、

分包に費やす時間やゴミの出にくさを考えると、バラでビンに入っている方が、扱いやすいかもしれません。


 見学の他にも、一日院内を案内してくださった吉川先生の講義がありました。

丁寧にも「アメリカのAHTについて」などの計3枚からなるプリントも用意していただき、

私の一番興味のあるAHTの仕事内容を分かりやすく聞く事が出来ました。

例えば「抜歯は獣医師の仕事だが歯石取りはAHTの仕事」といった点や「受付や犬舎掃除はAHTではなく、

担当の方がいる(揚所にもよるそうですが)」などの私とは異なる仕事内容や環境の話から、

「ある検査では獣医師の方からAHTに検査方法を尋ねる」という理想的な話まで、

とても勉強になりました。


 その他にも、犬のしつけや獣医師に関する話、安楽死の話などこれからもより多くの事を学び、

患者さん達のためにそして自分のために努力しようという気持ちを再認識させられるお話でした。


 見学を終え、カルチャーショックと仕事に対するさらなる意欲の両方をもち、米軍キャンプを後にしました。

一緒に見学した日本のAHTの先輩方の意見交換も私にはとてもためになり、

今後ともこのような機会の時にはまた参加させていただきたいと思いました。


 最後になりましたが、お忙しい中、動物病院内を案内して下さった吉川先生、病院関係の皆さま、

費重なお話、本当にありがとうございました。


 毎日の看護においては、時間や状況を選ばず、それなりにこちらにも余裕が与えられています。
わからないことかあったら、獣医師の先生や先輩に、確認をとることができるのですから。
けれど、「突然」のことに対しては、ひょっとしたら時間も、そして確認をとる相手すら、そこには存在しないのかもしれません。
そんなとき、あなたは何ができますか? 
ただ、おろおろするばかり? それとも?

 もちろん、非常事態といっても、診断すること、治療することはテクニシャンの仕事ではありません。
そのへんのことにも留意しながら、私たちにできること、考えてみましょう。

 PART1
  〜いざというときに、自信を持って仕事のできるテクニシャンをめざして〜

たとえば

 倒れているワンちゃんの前でただおろおろするだけの飼い主さんを見つけた・・・。

または、

道の隅で倒れているネコちゃんを見つけた・・・。

こんな時、適切な対応が出来ますか?

まず、飼い主さんがあわてているようなら、飼い主さんを安心させる必要があります。

それと同時に動物の状態をしっかりと把握し、応急処置が必要かどうかを判断します。

応急処置の流れ

1 動物の状態のチェック

意識はあるか?

呼吸はしているか?

脈はあるか?

出血はあるか?

痛みはあるか?

体温は正常か?

動物の状態のどこが異常かを判断するためには、正常な状態をしっかりと知っておく必要があります。

正常な動物の動作・反応、呼吸の状態、心拍、粘膜の色、体温、瞳孔の状態などをしっかりと知っておきましょう。


2        優先順位に合わせた処置

優先順位にあわせた処置をしないと、逆に状態を悪化させてしまうこともあります。

優先順位  1、大出血

        2、心停止

        3、呼吸停止

        4、服毒

        5、外傷、骨折、出血



3        動物の状態の再確認

一通り処置が落ち着いたところで、もう一度状態をチェックし、優先順位に基づいて再び処置をします。


4        搬送、連絡

安全に病院に運びます。この時、余裕があればあらかじめどのような状態の動物を運ぶか連絡をしておくと、

途中での処置の仕方をアドバイスしてもらったり、搬送後の処置がスムーズに行きます。


動物が倒れていても救急車は来てくれません。その場に居合わせたあなただけが頼りなのです。
適切な処理ができますか?



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