Copyright:日本動物看護士の会  

日本動物看護士の会ニュースレター JUN.1999  編集:おSARUまSTATION


5月にJRDN(災害救助犬を育てるネットワーク)主催のセミナーが行われました。

人と犬の 心肺蘇生法と応急処置」と題されたこのセミナー、

人と犬とのFirst Aidをそれぞれ対比しながら行うという、日本はじめてのユニークな試みのものでした。

今回NLは、このセミナーでの犬のFirst Aid (応急処置)に関するポイントを紹介したいと思います。

病院以外の場所でFirst Aidが必要な場合にもあわてずに適切な処置ができるように、

しっかりと頭に入れておいてくださいね。


REPORT No.1

First Aidの目的

1.         命を救う。

2.         それ以上の負傷、痛みを最小限にくいとめる。

3.         犬を安全に搬送する。


REPORT No.2

バイタルサイン

意識  混濁、半昏睡、昏睡
呼吸  正常な状態を知った上で、浅いか、深いか、速いか、遅いか
 股動脈
CRT  歯茎の色、戻るまでの時間
体温  手足は冷たくないか
瞳孔の大きさ  薬物中毒



REPORT No.3

口輪が大切

どんなにおとなしいワンちゃんでも、痛みによって噛みつく場合があるので、口輪は必須。


REPORT No.4

 搬送の方法

一人で運ぶ  二人で運ぶ  担架で運ぶ


REPORT No.5

チョーキング 〜のどに何かが詰まったときの処置〜

ハイムリック法

  犬の後ろから、剣状突起の下に握った手がくるように抱きかかえ、剣状突起に向かって押し上げるように一気に手を動かす。


REPORT No.6

肺蘇生法

1.気道の確保  首を伸ばす。舌を出す。 なにも詰まっていないか確認。

2.呼吸の確認  毛をぬいて(鼻先に)当ててみる。

3.脈はあるが呼吸なし⇒人工呼吸  人の口から動物の鼻へ。

4.脈も呼吸もなし⇒心肺蘇生 

心臓の位置・・・肘を90度に曲げ、胸骨のやや上。

肘を伸ばす。 膝で(犬の体を)おさえる。

心臓を圧迫した後は、必ず血液が戻る時間を与える。

心臓マッサージのリズムは人間の子供と同じ。

心マッサージ:人工呼吸=5:11分間に15サイクル


実習の後半では、実際にCPRドッグを使っての人工呼吸と心マッサージの練習がありました。

練習であっても一度やっているのとやっていないのとでは、いざというときの気持ちのゆとりが違ってくると思います。

また、犬用のFirst Aid Kitの紹介もあり、人の応急処置のセミナーや救急セツトがあるのに、

今までどうして犬のはなかったのだろうと、改めて思ったのでした。

 CPRドッグ:心肺蘇生法を練習する犬の人形


協力:JRDN



公開しているニュースレター 1999/4 1999/6 1999/8 1999/11 1999/12