Copyright:日本動物看護士の会
日本動物看護士の会ニュースレター DEC.1999 編集:おSARUまSTATION
![]()
あれは12月のはじめの、12月にしては妙にあたたかい夜のことでした。
わたしはMacの前に座り、欠回のミニレターの原稿を打ち込んでいました。
ふと時計を見ると、すでに2時を回っていました。
先ほどまで冴えていた頭がちょっとくたびれかけてきたので、冷めたコーヒーを入れ直そうと、
学生時代からあちこちのキャンプで使い込んだお気にいりのマグカップを手に取り、立ち上がったときでした。
突然誰かが窓をたたく音がしたように感じました。
感じたというのは、確実に音を聞いたわけではなく、心の中にたたく音が、
耳を通ることなく直接滑り込んできたとでもいうのでしょうか。
でも、その‘感じ’は確かなものでした。
「こんばんは」
これはわたしの口から出た言葉でした。
この時、「だれ?」という言葉よりも、あいさつの言葉が出たことに不思議はありませんでした。
(今思うと、とっても不思議なのですが・・・。)
「こ、これ」
窓の外からきこえる声は、とても照れくさそうでした。
そして窓越しに、何か箱のようなものが見えました。
わたしは手に持っていたカップを机にもどし、窓に近寄ると、ゆっくりと窓を開けました。
‘その子’はすでにそこにはいませんでした。
「ごめんね。開けない方がよかったかな?」
その時、暖かい風がすっとわたしの横を通っていきました。
それはとても心地の良いものでした。
わたしはしばらくその心地よさに包まれていようと思いました。
けど、このまま窓を開けていたら、この心地よさが外の暗闇に消されてしまいそうだったので、すぐに窓を閉めました。
「またね」
そう聞こえました。
次の瞬間、そのあたたかさはわたしの足元に移動したかと思うと、すうっと消えてしまいました。
すると足下には、少しぼうっと光る小さな箱が置いてありました。
‘その子’が‘これ’と言ったのはこの箱のことだったのでしょう。
わたしはゆっくりとその箱を拾い上げると、机にやさしく置きました。
その箱は、よく見ると木の皮で作ってあるようでした。
一生懸命に作ったと思える、少しゆがんだ箱のふたを両手で包むようにして持ち上げました。
中にはびっくりするほど鮮やかに、赤や黄色に色付いた葉っぱがたくさんつまっており、
その中には、包まれるように紙の束のようなものがおさまっていました。
その紙の束を葉っぱの中から拾い上げてみます。
それはわたしたちへの招待状でした。
あなたの分を同封しておきます。
PART2
〜いざというときに、自信を持って仕事のできるテクニシャンをめざして〜
最近ミニレターでこのタイトルよく見るなーと思ったあなたは、毎回きちんと内容を読んでくださっている方ですね。
ありがとうございます。そういう方が一人でもいれば、がんばっちゃうって〜もんです。
さて、最近どうですか? 何かかわったことありましたか?
動物が病気やケガで苦しんだり、弱っていく姿は見たくないものです。
でも、もしそういう現場に立ち会ったら、わたしにできること全部してあげる! っていう意気込みで、
今回もまたフアーストエイドについて一歩踏み込んでみましょう。
|
前回のミニレターでは、病院外で起こった緊急事態にどのように対応したらいいかのヒントをお話ししました。 |
どこに何がある?
外での応急処置の場合は、とりあえずその場にあるもので何とかしなくてはいけませんが、
病院というしっかりとした施設の中では、適切な器具を使った処置ができなくてはいけません。
そのためには、まず必要とされる物がどこに置いてあるのかをしっかりと確認しておく必要があります。
患者さんの前でこんなことをしていると信用ガタ落ちだぞお
何をしたらいいのだろう
指示を待つのではなく、自分で動けることが大事です。これができて初めてドクターの完全なサポートができるのです。
「間違ったらどうしよう…」
こんな不安を乗り越えるのは、あなたの日ごろの努カがあってこそ。
自信が不安を吹き飛ばします。
治療に集中しているドクターに負担をかけてはいけないぞお
でも、やっぱり何をしたらいいのだろう
緊急事態に陥っている動物をよく見てみましょう。
何をしなくてはいけないか、必ずメッセージを送ってくれています。
それを見逃さないで、素早くキャッチしてあげればいいのです。
たとえば
苦しいよー 寒いよ〜 あついよ〜 意識がぼんやりしてきたよ〜 痛いよ〜 気持ち悪いよー
何をしなくてはいけないかのメッセージはたくさんでているぞお
メッセージを受け取ったぞ!
メッセージを受け取ったら、自ず とやらなくてはいけないことが分かってきますね。
まだまだつづくぞお
| 公開しているニュースレター | 1999/4 | 1999/6 | 1999/8 | 1999/11 | 1999/12 |