小田原建築探偵   
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幻のプラスッティックハウス 〜名称不詳


元ウルグアイ館の近くに隠れていたマルタ館
が出てきて直ぐに消えたのは、えっと何年前
だっただろう?



依然としてマルタ館をUP出来ないまま年月
を重ねているが決して勿体ぶっている訳で
は無いがマルタ館よりも先に、この物件を紹
介する事になるとは..


S氏から倉庫としてカモフラージュされていた
マルタ館が解体されてしまうとの情報を得てか
ら2週間程経過していた。


時既に解体されてしまった可能性が高い。それ
でも残っているかも知れないと言う僅かな望み
を胸に、
再びの福知山線に乗る。降りた柏原駅
にてタクシーの運転手に


「あのぉ、以前どさんこラーメンがあった場所の
近く辺りまで行って欲しいんですが...」


「特に、何処までとは指定出来ないんですが昔、
大阪万博のパビリオンだった建物を探しに来たん
です。」


「いえ、決して怪しい者ではありません。単なる
物好きです。えっ、どこから来たのかって?
かながわけん、おだわらし  です。そうです。
あの、小田原です。そうです。あのカマボコで
有名な。いいえ。毎日カマボコ食べてる訳で
は、ありません。」


S氏から入手した、たった1枚の写真の風景を
手掛りに、この町を捜索するつもりだった。


「うーん。そんな建物あったかなぁ?ひょっとして
あれの事かなぁ?」


と連れて行ってくれた場所にあったのが写真
の物体。


確かに....パビリオンっぽい。

万博会場にあったものと言われたら、「そうかも...」
と言ってしまいそうなその形。がとある会社の車庫
の上に乗っていた。


今考えると、あの年配の運転手さん、良く万博
からこの物件を連想したなぁって思う。