小田原建築探偵   
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幻のプラスッティックハウス VENTURO〜1 2008


日本に殆ど残っていないのでは?と言われている
幻のプラスティックハウスVENTURO。

ひょっとして、現在唯一の個体?それは、我が町
小田原の自宅から車で10分とかからぬ、交通量
の多い道路に面した某社の敷地内にあった。


この個体が視線に入って来た時は本当に驚いた。
VENTUROが残っていたって事に、そしてそれが
こんな場所にあったって事に...

仕事絡みで、この物件についての二人の重要な
証言者を得た。

証言によれば、このVENTUROは相当前から...
具体的には、30年くらい前から、この場所に
あったと言うのだ。

多分、この会社の従業員の方は、この物件が
そんなに貴重なものとは知らないと思われる。

今まで、何度もこの道を車で通行していて何故
その姿に気が付かなかったのか?

見えてたものが見えた時...それはその日
たまたま助手席に座っていた為、と言う他
にも理由があった。

日本唯一かも知れないこのVENTUROは、
発見する2週間程前(5月半ば)に塗替えら
れたそうなのだ。

それまでは汚れたまま、ここの風景に同化して
しまっていた為に気が付かなかったのだ。

塗替えられた為、綺麗になり、これまでの風景
に対しての違和感が出たのだろう。

このVENTUROは物置として使用され、色々
なものが中に詰込まれていたそうだ。

しかも、この証言をしてくれた方は、この塗装
工事に立会いし、脇でボーっと、仕事の様子を
見ていたのだそうだ。VENTUROの中にも入
ったそうだ。

「へぇ、あれがそんなに珍しいものだったんだ...」
率直な彼の感想である。率直に言えばそんな
ものなのかも知れない。

残念ながら塗替え前の写真は撮っていなかった
そうだ。業者にしてみたら工程写真などいらない
物件だったのだろう。色に関しては元からの色に
近い感じにしたそうだ。

しかし、一体何故こんな場所にVENTUROが...?