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 小田原建築探偵〜大阪万博編      
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36.太陽の塔特別公開〜2  03.10.11



33年もの間、封印された空間。

どうしても、”胎内”に入りたい。

権利を得る為には往復ハガキが必要 だった。


20枚購入した。

一文字、一句に魂を込めた。

”万博公園1−1番地”記念機構の住所も自然と覚えた。




神棚で清め願いを託し投函した
「届け!この熱き想い!」セイヤッツ。


定員1970名に対し何と2万4千通の応募が
あったそうだ。まさかこれほど
の反響があるとは!


1番驚いたのは
万博機構だったのではないか?

結果は全部はずれ。

写真は返信されたはずれ券20枚。胎内への道は
険しかった。

念が足りなかったのかも知れない。

文字への魂の入れ方が足りなかったのかも
知れない。

ハガキ20枚では少なかったのかも知れない。
そう、きっと少なかったのだ。



だが...西に拾う神あり。万博マスターS氏である。

「いっしょに行かないかぁ〜」荒波にもまれなが
らも、万博旗をなびかせた助け船が浮輪を投げ
てくれたのだ。


はずれ券20枚で特別優待券一枚という訳では
ないが、幸運にも入場できる事となった。



「まだその足の状態では」妻の制止を「ええぃ」と
振り切り、車中の人となった。


松葉杖をとって僅か一週間。子供よりも歩く速度
が遅かった。リハビリを兼ねてと言うには過酷な
旅ではあったが塔が呼んでいる...

ような気がした。
多分、
気がしただけだが..