小田原建築探偵   
HOME INDEX ←BACK NEXT→
幻のスカンジナビア館part2 〜5


1979年6月20日付議会だよりから

議員 スカンジナビア館やボーリング場などを石狩町の
   今後の施設として確保し、記念館あるいは体育館
   に備え町民の要望にこたえることはできないのか。

町長 スカンジナビア館については確保に努めることが
   先決だが町が確保した場合の利用目的を内部的
   に研究しているところだ。提示あった試案も参考と
   し、さらに各方面の意向を十分に聞き、決定して
   いきたい。

 ボーリング場を体育館等に使用することについて
 も施設の現状から難点がある。会社から聴取し
 ている条件でも町財政事情等から非常に困難な
面があろう。

議員 スカンジナビア館については当初の話し合いで
   無償提供ということのようであったが、その後ど
んな交渉を持ったのか。

町長  なんとか確保しなければという気持はあるが周
      囲の状況から考え容易でないものが感じられる。
    しかし適切な公共施設として活用することにさら
に努力を重ねていきたい。

総務部長 確保の前提として幾つかの条件が付されており
      今後精力的に協議を進めていきたい。まだ更正
       計画も許可になっていない段階なのでもうしばく
らく推移を見たい。

スカンジナビアンパビリオンを経営していたY社が倒産
したのが1976年なのでこれはその3年後の町議会で
の議事録だろう。ボーリング場とあるのはこの会社が
同時に運営していたボウルニューサッポロと思われる。


閉鎖されたスカンジナビア館を石狩町(当時)が取得す
るかどうかが議論されている。その後の経緯をみると
石狩町は取得しなかった(orできなかった)ようだ。仮に
この時町が取得したらスカンジナビア館は現存してい
たのだろうか?それはそれで、その確率は低そうでも
あるが..