小田原建築探偵   
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幻のスカンジナビア館〜3 04.07


『ショーのテーマは環境の保護です。スライド
で公害を取り上げています。中に入ると、左側
は産業のプラス面、右側はマイナス面。
とても、とても、まじめな館です』
公式記録映画ではコンパニオンの外国女性
が真剣な表情で来場者たちに日本語で入場
を呼びかけている様子が印象的だった。


スカンジナビア館はデンマーク、アイスランド
フィンランド、ノルウェー、スウェーデン北欧
5カ国が共同で出展したパビリオン。

エキスポ’70で、私たちは工業社会の否定
的な面と肯定的な面に関する光と音のショ
ーをご覧にいれます。私たちは独善的な宣
伝者として自分を示そうとは思いませんが
世界的な公害問題は、そのテーマとして
“人類の進歩と調和”を掲げる万国博覧会
で取りあげられるべきだと考えます。

スカンジナビア館は、プラス面とマイナス面
のふたつにはっきりと分けられています。
その仕切りが、白線で床にかかれています。
天井には20のスクリーンの間に同じ仕切りが
あります。このスクリーンは、90の映写機
から合計7,200枚の写真を映します。

マイナス面では、人間と環境に対する公害の
脅成を描いています。水、大気、土地が三つ
の中心テーマです。

 プラス面で私たちは、現代福祉社会における
肯定的な面を示しています。天井からは、日本
語と英語による小さなメッセージが送られます。

このメッセージは、お客様がお受け取りになり
ましたファンの上にとらえることができます。
(パンフレットより)

パビリオンの多くが科学技術の素晴らしさを
誇示する中、ただ一つ、スカンジナビア館は
公害という産業発展の負の側面にも警鐘を鳴
らし、異彩を放った。近年の環境保護への
関心の強さを考えると34年前にこのテーマ
を前面に打ち出していたとは関心する。

そのテーマを象徴しているのが入り口にある
+−の形を抜いた柱。館内ではハンドスク
リーンと呼ばれたプラスチック板で天井から
投影される画像やメッセージを受止める仕掛
けとなっていた。

パビリオンの半分はレストランでありロイヤル
バイキングレストランという名のレストランでは
スモーガスボードと呼ばれる本場バイキング
料理が提供された。