小田原建築探偵〜大阪万博編      
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幻のスカンジナビア館〜24(完) 04.07


知らず知らずの内に”長”大作になって
いた”幻のスカンジナビア館”も最終章。
当時天井からの画像、メッセージを受け

止めたハンドスクリーンに再現してみる。

投影する画像は考えたあげく何の事は
ない.......”愛地球博モリゾー&キッコロ”

『自然の叡智』をメインテーマに掲げる
愛知万博。環境への取組み方もしっか
りアピールしている。未だISO14000
も無かった(多分)35年前に地球環境
に対し警告を発信したスカンジナビア
館は未来都市をイメージした大阪万博
である意味先端を行っていたのだろう。

新年、NHK”ゆく年くる年”TVに映し出さ
れる愛知万博会場の夜景。開幕迄3ヶ月
なので実際もあんな感じなのだろう。その
風景は大阪万博と比べたら寂しさは否め
ない。

昼間がおもちゃ箱をひっくり返した様である
のなら夜は宝石箱をばら撒いた様な風景だ
った大阪万博。

”大阪の前に大阪無し、大阪の後に大阪無し”
.......だ。

1972年2月復活したスカンジナビア館
だったが76年この会社は消滅してしま
った。橋爪レポートによれば解体された

のは82年とある。復活後僅か10年間
の命だった。会社消滅後の約5年の間
このパビリオンがどんな状態だったの
かは解らない。

跡地のテニスコート脇には現在修道院が
建っている。そこには復活しなかったスカ
ンジナビア館のシンボル+−の柱の代り
に十字架が建っている。

(これまた、強引なこじつけ..) 完。

当時のスカンジナビアンパビリオン
の情報引続きお待ちしています。
他の万博遺跡の行方もよろしく。

幻のスカンジナビア館PART2
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