小田原建築探偵〜大阪万博編      
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幻のスカンジナビア館〜22 04.07

全面広告の最終面を飾る、ニューサッポ
ロシティのパイロットプラン。この時既に
前述の壮大な内外レジャーコンビナート
計画の文字は、すっかり消え失せている
が豪快な、ぶちかまし姿勢は失せていな
い。

今回の構想に出てくるのはインターチェン
ジ、同社の電鉄、モノレール、24時間都市
直径90メートルのドーム等々だ。

オープンしたスカンジナビアンパビリオン
はこの内、北欧の森パークに位置する。
”スカンジナビア風、民家村” ”北欧ブティ
ック” ”北欧家具” ”スカンジナビアサウ
ナ”が次々と建設予定と記されている。
かなり北欧に、こだわりがあった様だ。

現在長崎にオランダ村、三重にスペイン村
など日本各地に外国の名が付くテーマパ
ークが沢山ある(あった)が、スカンジナビア
館を中心としたこの場所は、そのはしりと
言えるのかも知れない。

このぶちかまし計画、第二段も結局実現
しなかった。”人間性を回復する理想郷”
は、理想のまま消えてしまった様だ。