小田原建築探偵〜大阪万博編      
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幻のスカンジナビア館〜21 04.07



元社員のUさんのお話に出てくる通りこの
パビリオンには外国人コンパニオンが勤め
ていた。但し前述のフィンランドでは無くて
デンマークからやって来たのだそうだ。

いっしょにやって来たのは全部で七名だった
という。契約は1年間。上はその内の一人
レイニィさんを紹介する北海タイムス47年
5月の記事。

下は開館日に出した全面広告の中で館内
のレストラン”バイキング”を紹介する記事。

コペンハーゲンから招いたコック長による
スモーガスボート(バイキング料理)が提供
されていた。このレストランの他にカフェテリ
アも併設されていたと言う。料理の値段に
ついては記載されていない。北欧から招聘
したコックにコンパニオン。限りなく北欧の
雰囲気を持って来た様子がうかがえる。

Uさんの談話「土地購入者はまずスカンジ
ナビア館に連れて行き、それから案内する
方式がとられた」牛鍋さんの友人の証言に
も「スカンジナビア館に連れていかれた。」
とあった。

Uさんの談話ではレストランが
あったかどう
かの記憶が定かでないとしていたので北欧
の展示を土地購入者に見せてどうするの
か?と疑問に思っていたのだが多分この
レストランに連れて行きコーヒーでも飲み
ながら土地の説明をしたのではないのだ
ろうか?

開館と同時にSSC(サッポロスカンジナビア
ンクラブ)なる会員も募集しており数々の特
典が用意されていた。入会金は個人6万円
法人20万円と高額な金額となっていた。

業時間は10時〜17時、レストランは10
〜21時迄となっていた。この入会金、現
の貨幣価値に換算したらいったい幾らにな
るのだろうか?