小田原建築探偵   
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幻のスカンジナビア館〜10 04.07


牛鍋蝸牛さんは先ず石狩市発行の書籍
”石狩百話”中の一話を紹介してくれた。

平成8年石狩が町から市に変わったの
を期に、ここに住む人々の暮らしを聴取
調査した記録なのだが、その中の一話
”番屋の湯前史〜二つのレジャーランド
始末記”と言う記述内にスカンジナビア
館が少し(名前だけ)登場するのだ。


スカンジナビア館は現在の石狩市花川で
土地開発分譲を行っていた会社がこの
地区で運営する、それぞれ独立した三つ
のレジャー施設の内の一つとして移築さ
れた。

ひとつは温泉と宴会場、石狩鍋が名物だ
った”内外レジャーランド”(昭和44年設立
今で言う健康ランド)、もうひとつは52レー
ンをもつ、ボーリング場ボウルニューサッ
ポロ(昭和47年)そしてスカンジナビア館
があったのだ。


同じ地区には建っていたが、同じ敷地に三
つの施設が建っていた訳で無かったのだ。

最初の施設、内外レジャーランドが橋爪
レポートにある”用途 ヘルスセンター”
の所以だと思われるのだが、この施設
とスカンジナビア館は違った建物であっ
た様だ。


パンフレットに写る写真は紛れも無く大阪
万博スカンジナビア館。移築後の名称は
スカンジナビアンパビリオンとなる。ヘルス
センターでは無かったスカンジナビア館。

それでは、レストランだったのか?公式
記録にある、遊園地の一部とは?果して
その実態は何だったのだろうか?