小田原建築探偵   
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幻のスカンジナビア館〜8 04.07


スカンジナビア館の最大の特徴と言えば
そのパビリオンのコンセプトを表した+−
を抜いた正面柱であるが建築誌の資料に
よればパビリオンの四面を取巻いている
銅色に輝くパイプ群のデザインこそが設
計者が一番苦労し最大の効果を狙った
部分だそうだ。


デザインポリシーを生かす為の材料選択
検討の結果採用されたのが520ミリ径、厚
さ12ミリの塩ビを半割りしたものなのだそ
うだ。一般には排水管等に用いられる塩ビ
管に金属粉を混ぜた塗料を現場吹付けし
意匠性を持たせたらしい。+−の正面柱
も円筒の半割形状となっている。


夕刻になると裏側からライトが灯され光の
帯が浮び上がり幻想的な雰囲気をかもし
出したそうだ。