小田原建築探偵   
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愛地球博 スペイン館


愛地球博での外国パビリオンは博覧会
協会が18m×18mの四角い建物を1
モジュールとして提供し、各国が1〜5
モジュールの範囲で出展していた。


画一的な四角な箱の外壁が設けられた
一定のルールの基、デザインされていっ
た。それは現代版、看板建築と呼べる。

箱自体はどこも同じ様なものなので
建築途中や解体時の外壁が無い状態
でのパビリオンを見ると、どこの国の
パビリオンなのかは全く解らなかった。


看板建築と言えば近年解体される近代
建築が外壁の一部を下部に残し高層ビ
ルになっている例を多く見かける。外壁
保存。これもある意味、看板建築。


それらは”近代”看板建築とでも呼ぶべき
ものかも知れない。折角残した...いや新た
に元通りの様に作ったものもある。


スペイン館は5モジュールで外壁をセロ
シアと呼ばれるセラミックタイルで覆った
印象的なパビリオン。


スペイン館が印象的だったのは吊るした
幕や、プリントされたシートを使用する国
が多かったのに対し、セラミックタイルと
言う本物の質感を持った材料でパビリオン
を覆った点だと思う。



セラミックタイルは六角形、六種類、六色
のバリエーションがあり、閉幕後その一
部は移築されたりネットオークションに
出品されたが大半が処分されたらしい。


愛地球博の中でも印象に残ったスペイン
館の中でも更に印象に残ったのがセラ
ミックタイル付けられたこのデザイン。