小田原建築探偵   
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ソ連館の赤い椅子。


トキハ館取壊し後の2008年、近江八幡に行く機会が
あり、只ソ連館の椅子があったと言うだけの映画館跡地
を訪ねてみた。


そこは当然の事ながら建物は既に無く極平凡な駐車場
となっていた。此処に万博会場から直接搬入されたの
だろうか?


トキハ館の解体と共にソ連館の椅子も撤去され産廃と
なってしまったと思いきや、その一部が何故か北陸の
リサイクルショップで販売されていた。


SALE。値段は三連脚で6万円。

大阪万博会場から滋賀に移り更に北陸に旅する
ソ連館の椅子。


欲しいと思ったが置き場所も無く買わなかった。
売りに出ていたのは2008年。

ソ連館の椅子はその後何処に行ったのだろうか?


ここまで書いて ソ連館の遺跡の製作が止まった。
塩漬けとなった。いつもの事だが...。
浸かったまま時が過ぎた。

そして...
2012年 ヤフオクで万博グッズを検索していると
「ソ連館の椅子」が出品されていた。

北陸のリサイクルショップでの目撃情報を最後に
何処かに消えてしまったソ連館の椅子が...再び
目の前...いや...モニターの中に現れた。


出品者は京都からで、この椅子を沢山持ってい
ると言う。今までトキハ館からのものを保存して
いたが置き場も無くなり出品したそうだ。


買い手が無ければ処分すると言う。ソ連館の椅子
は滋賀から北陸、京都へと散って行ったようだ。


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