小田原建築探偵〜大阪万博編      
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ラオス館part3〜ラオス館の今〜3  2006.09


本堂に足を踏み入れる。そこには金色の本
尊が奉られていた。高さ3メートル大阪万博
の為に作られた大平和観音菩薩である。

この菩薩は大阪万博開催時、日本仏教会が
出展した施設 法輪閣に奉られた。このサイ
トで以前、大阪四天王寺の現存する法輪閣
を紹介したが、そこに奉られた菩薩もこうして
現存しているのも何かの縁なのではなかろう
か。

又、本尊の両脇に立掛けられているパネル
はラオス館の入り口に使用された扉。

この菩薩は大阪万博開催時、日本仏教会が
出展した施設 法輪閣に奉られた。このサイト
で以前、大阪四天王寺の現存する法輪閣
紹介したが、そこに奉られた菩薩もこうして
現存しているのも何かの縁なのだろう。

又、本尊の両脇に立掛けられているパネル
はラオス館の入り口に使用された扉。

大阪万博公式ガイドにはラオス館の建物につ
いて以下の様に記載されている。

「ラオス館はラオスの伝統建築の典型的存在
であるバットシサケット宗教文庫をそのまま模
したもので屋根・柱頭・軒回り・腰板等の装飾
品は念入りにつくられました。

その優美な形は19世紀ラオス建築の完全
な再現でもともとこのバットシサケット宗教文
庫は1818年にアヌボン王時代に建てられ
たもので、王宮の一部でもあります。

二重戸にラヌヤナの情景を再現した見事な
彫刻、建物の周囲を取りまく幅2メートルの
回廊、黄金色に輝く四重屋根の彫刻と仏塔。
展示館はそれ自体が芸術品でこれらの装飾
はいずれもビエンチャン美術学校の人々の
作品です」とある。

二重戸に〜の部分がこの扉に関する記述だ
ろう。パビリオンに実際に付いていた扉が現
在も残っているなんて...当時、相当な数が販
売されたであろう公式ガイドブックにも記載さ
れている事柄が凄く良い状態で残っている...
本当に驚いた。これは大袈裟ではなく”奇跡
の扉”と言っても言い過ぎでは無い。