小田原建築探偵〜大阪万博編      
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万博徒然草9〜万国博美術館 04.02


04年2月この日は日曜日にも関わ らず
万博記念公園はひっそりとしていた。

行った事はないけど平日は、きっと、この
静けさなのだろう。郷愁に浸るのが大好
きな私にとってもって
こいの静けさだ。

首まで、どっぷりと郷愁に浸る。体全体を
郷愁が包み込む。

万国博美術館とホール付近にはより一
層の静けさ
が漂っていた。


「エキスポタワー解体のほとぼりも冷めた
様だし、美術館とホールも
そろそろ行き
ますか..」

国立国際美術館と名を変え閉幕後三年
後に再開館した万国博美術館
も”万博
ツインズ”隣の万国博ホー
ルと共に解
体が実行されようとして
いた。


壁面ガラスに配置されたスペ−ス
フレ
ームに取付けられたライト群はこの前月
最後の残光を放ち消灯した。

解体まで2度と点灯する事もあるまい。

周辺をムービーで延々と撮影した。先程
と変わらず辺りは人っ子ひとりいない。

美術館前の掲旗柱のワイヤーが風に吹
かれ「カーン、カーン」と泣いて
いた。