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 小田原建築探偵〜ドリームランド編2002.03
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4.懐かしのドリームランド
白黒写真とパンフ3
ドリームランド
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天気の良い日の青空骨董市は本当に
気持ちいいもんだ。03年3月また骨董
市がやってきた。今日はあの婆さん来
てるかなぁー?例のパンフ売れちゃった
よなー。いや、あんなモン買う奴なんて
絶対いないから、又持って来てるかも。

当日はまさにぽかぽか陽気、春直前で
財布の紐も緩むというもんだ。おっと
とあぶない最初の店で岡本太郎の
白黒の顔のセットを買いそうになって
しまった。よく考えると相場より少し高
いのである。ヤフオクにも良く出てくる
品物である。天気につられては禁物
だ。探しているのはあの婆さんの店だ。

「ばぁさーん」、と呼んだ訳ではないが
あっけなく発見した。相変わらず私から
見ても並べているのは、ガラクタにしか
見えない。「ばあさん!ドリームランドの
パンフは?」切り出す私に戸惑っている
ようだった。そりゃそうである私の顔など
憶えている訳もなく、いきなりドリーム
ランドのパンフと言われても売っていた
ことすら忘れていたようだ。
しばらく考えていたが
「あー、あれは う・れ・た..」
思い出すように言った。

う れ た...か..  やっぱり
あんなモン買う奴いたか......やっぱり

しかしこの婆さん、次にとんでもない
事を言い出したのである。
「パンフは売れたけどドリームの昔の
写真ならあるよ」
「む か し の し ゃ し ん?」
何それ?
しわくちゃの紙袋から婆さん画用紙
の束を取り出したのだった。
なんと、そこには!..