小田原建築探偵〜大阪万博編
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その後の電気通信館



万博グッズで有名なのが迷子ワッペンだが
結局、万博では団体からはぐれた大人の迷
子の数の方が多かった様で迷子センター
では無く迷い人センターも開幕後設置され
たそうだ。


当時の写真を見てみると団体客は、それ
ぞれに揃いの半天やら帽子やら、タスキ
やら中には何だか解らないものを身に付
けている。


多分主催者か旅行会社が、はぐれても
目印になる様、支給したのだろう。



携帯も無い時代、あの大きな会場ではぐ
れたら、落ち合う場所でも決めておかない
限り、会うのは困難だっただろう。


携帯が普及した現在、我々は見えない
電波と言う糸で結ばれている安心感を
得た。大きな会場で、はぐれても携帯さ
え持っていれば会うことは簡単だ。


その分、携帯を忘れてきてしまったり
バッテリー切れの状態と言ったら、現
代社会と自分をつなぐ糸が切れてし
まった状態。糸が切れて、何処かに
飛ばされそうな恐怖にさらされている。