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小田原建築探偵〜　大阪万博編
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３５．万博本〜EXPO７０の建築物語
一口に万博本と言ってもかなりの 数が出版、発行された。関係者向け も資料も多数ある。国会図書館の 大阪万博関係の書籍（雑誌を除く を検索すると約９０件、ヒットする。 「２１世紀への創造」、「図集ＥＸＰＯ ７０」「架構空間人間」(こちらは写真 集)と言った素晴らしい建築本も存在 する。「図集ＥＸＰＯ７０」などは大阪の とある倉庫に眠っていたものを当時 の定価で掘起した想い出の逸品だ。 そんな万博建築本の中の最高峰と 言えば｢ＥＸＰＯ７０の建築｣ 〜パビリオン基幹施設の計画と工法〜 だろう。図書館で閲覧して以来 ずっと追い求めていた幻の本だ。 認知度は、あまり無いがこれ以上 の本はないだろう。全８００ページ。 私の知る限りヤフオクで見た事は ない。 古書展の目録で１度だけ見 た。三万五千円。値付けした書店 は認知 していたと言う事か。 何としても！何が何でも！欲しか ったが抽選で洩れた。 数ヶ所の古書検索エンジンに打 込むのが日課になっていた。喉か ら手が出るくらい欲しかった本だ。 書棚の特等席を用意して、お待ち していた本。 ３日に１度は開くべき価値ある本。 国会図書館で何枚もコピーしてもら ったがますます本物が欲しくなるば かり。大体あんなボッタクリ価格で 全てコピーしたら、いったい幾らに なる事やら.. とうとう夢に見るようにまでなった。 砂漠の真中で、一生懸命にコピー している私。 ヤフオクに出たならば、６桁勝負も 覚悟していた。そんな本である。