小田原建築探偵〜熱海編      
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風雲熱海山17〜風雲文庫  


伊豆スカイラインからの風雲文庫の眺め。

ヒーローの家を出て、桜湯と
コーヒーを頂
きながら館長の奥さん(多分)とお話すれば、
ここが出来たのは何と1970年。大阪万博
と同年にこの様な施設が造られたとは!

「人類の進歩と調和」に浮かれていたあの
時の日本にこんな重いものが建てられて
いたなんて...。

何故に?この風雲文庫を建てたのか?
宣伝らしき事をせず30年以上も存続し
ている訳は?


「深くは訊いてくれるな」彼女の顔には、
そう書いてあった。


熱海にとってこの塔はどの様な位置付け
なのだろうか?後日、駅の観光案
内所で
年配の方に聴いてみた。

熱海の
の事なら何でも知っていそうな男性
あった。そこで驚くべき回答を得た。


私「あのぅ、山の上にある塔の事なんです
けど...」

係男性「仏舎利搭の事ですか?」

私「いえ、そのすこし上に見える八角搭
なんですけど」


男性の顔色が少し変わった気がした。

係男性「そんな搭は知りません。」

私「えっ?」

係男性「し.り.ま.せ.ん」

熱海駅前の商店街からも見る事が
出来る
この搭を知らないなんて..


「深くは訊いてくれるな」彼の顔に
も、
そう書いてあった...。気がした。