サイドミラーと死角

　サイドミラーが不便なところは、頭を動かさないとミラーに映る後方視界が得られない点（サイドミラーを

眺めている時は、逆に前方が良く見えない）である。また、下図の如くミラーの1/3は外界の寸法把握のため

自車の車体を映しているのでミラー全域で後方を捉えているわけではない。

　よって初心者にとっては、室内のバックミラーでフォロー出来る範囲が出来るだけ広い事が望ましいと

考える。（筆者も運転中にサイドミラーを眺める習慣がついたのは、かなり経ってからだった）

　初心者が最も憂慮すべきは、車庫入れの際に歩行者と接触する事である。人間の心理としては「角に退く」

という考えが働き、歩行者はクルマの後輪（ⅢもしくはⅥの位置）ではなく、後端（ⅣもしくはⅤの位置）

に居る事が多い。

　とすれば危険域（死角の範囲）から他人や他車を遠ざけるのが、一つの簡便で確実な方法となろう。