上図に示すような路地から幹線に出る場合(幹線を横断する場合)に、幹線を通行する他車や歩行者を確認
する事は意外に難しい。なぜなら停止線に止めた時点で得られる視野範囲は上図のごとく極めて限られる
ためである。
初心者の運転で危険と考えるケースは、停止線に止めた時点で得られる視野範囲に何も見出さないと、
これを安全と決断して発進してしまう事(あるいは、いつまで経っても発進しない)である。実際は他車が
迫っている場合が多い。
安全を確保し、合理的に運行するために推奨する手順は次のようになる。
① 停止線で一時停止する。
①’(夜は、対向車が居なければ、ヘッドライトでパッシングすると良い)
② 下図の位置までゆっくり(歩行速度)とクルマを進める。
③ 側面の窓から左右を確認する。
④ 問題が無ければ発進する。
②でゆっくりを強調する理由は二つある。
1、幹線を走行中の他車に、自車の存在を示す事
2、幹線を走行中の他車に、次に起こる事態を予見させる事
という二大目的が有る。そのため、他車に少しでもゆとりを与えるために徐行する。
確実に左右を確認するためには、上図の位置まで自車を進める必要がある。
他車は自車の存在を意識した場合、クラクションを鳴らすか、パッシング等の合図をこちらに送るのが
普通である。よって、こちらは何らかの変化に気づいた時点で、その場にいったん停止すれば良い。