運転初心者への提言

 

 最近では珍しい事らしいけど、僕の家は親子の仲がとても良いんだ。 −まぁ尤も、それが仇になる事も

有るんだけれど− 僕が免許を取得したのはS63年の冬だった。 免許を取った翌週に親父にせがんだら、

すぐに乗せてくれたのはいいんだけれど、親父には魂胆が有ったらしくて自分のスタンスを僕がそっくりコピー

するまで独りでは運転させてくれなかった。親父の説明たるや舌足らずでひどいもんだったから国の免許よりも

親父が発行する「我家の免許」を取得する方が格段に難しかった事を覚えてる。

 ただ言える事は、ここで親父が叩き込んだ技はあながち無駄ではなくて、これまでに何度か出会ったヒャッ

から身を守り、無事故で済ませてこれたのも「親父の教義」に負うところが大きいという事。

 と言うわけで、親父の怒鳴り声の内、僕が理解して記憶に残しているところをまとめてみたんだ。

これから運転する初心者は、是非とも一読して欲しい。又、運転暦を重ねたベテランにしてみれば稚拙な表現が

目立つかもしれないけれど、そういう玄人こそヒヨコに質問されて答えに窮した事も多いのでは? 

そんな時には、ここに振ってくれればいい。